東書教育シリーズ「まずはここから!技術による問題解決」(2019年11月)より。本実践は,歯車の回転力や回転速度の技術を,社会からの要求や経済性に着目して最適化する学習活動となる。2年生以上でのグループ活動を想定している。この題材は,ただモデルを作成するだけではない。ポイントは,「走行スピード」「パワー」「本体価格」「環境性能」の4項目を提示する点である。この4項目は,①測定方法,②点数換算式,③点数による性能の目安がそれぞれ設定されている。生徒は調査結果から各項目の目標点を設定し,作成したモデルを測定方法に沿って測定,各項目で何点獲得できたのかを確認しながら,モデルを組み替えて理想の自動車モデルに近づけていく。
東京学芸大学附属国際中等教育学校 馬田大輔