log23のように,底が10ではない対数(常用対数ではない対数)の近似値を求めるときは,底の変換公式を用いて,log23=log103/log102のように常用対数の商の形に直し,log102=0.3010, log103=0.4771という値(近似値)を代入することで求めることが一般的であろう。これは,底の変換を行って常用対数で表し,その値を常用対数表から読み取って求めるという底の変換公式と常用対数表の活用例である。では,このような方法でしか求められないのかという疑問,あるいは,別解は考えられないのかという気持ちが湧いてくる生徒もいるであろう。
対数にはいろいろな性質があり,底の変換公式もその一つであるといえる。本稿では対数の性質の一つである「累乗の対数:logaMr=rlogaM」を活用して,log23の近似値を求めることを考察する。
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山口県立高森高等学校 西元教善
A4判たて,4ページ
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