教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.57(2019年4月発行)より。2020年度版は,学校の道徳教育の特質を踏まえながら,学習指導要領の改定が目指す「社会に開かれた教育課程」と「主体的・対話的で深い学び」というコンセプトが求める「新しい学び」にふさわしい教科書となることがもっとも重要となる。そのためには,教科書では日常生活につながる課題を積極的に取り上げ,それを教室での生活(行為や行動)につなげていくような工夫が必要である。道徳の教科書は「学習者ファースト」が原則であるべきだと思われる。
広島文化学園大学教授 渡邉 満