『よくわかる 探究のステップ ―「主体的・対話的で深い学び」はこうやって実現する!―(マンガで 解説!)』(2018年10月)より。仮説設定は,「問題発見」で生徒自らが気づいた「ナゼ」をもとに設定した課題について, 生徒がその意味やわけの説明を考えてみるステップです。 このとき,説明の根拠を示せるかどうかが重要で,既習事項や経験を活かして,生徒が主 体的に考えた仮説設定となっていることが大切です。「なんとなく」といった,根拠のない仮説設定では 生徒自身の探究心が深まっているといえず,論理的ではないので,次の「構想」のステップで実験や観 察方法をどのように考えればよいのかわからなくなります。問題発見で興味をもち,続いて,根拠ある 仮説が立てられることは,生徒が主体的にとり組んでいる証拠であり,次のステップである「構想」へ とつながって,さらなる深い学びへと発展するといえるでしょう。
東京書籍(株) 理科編集部