数学Ⅱで,二項定理を学ぶ直前にパスカルの三角形を学ぶ。その三角形の辺上には1が並び,数字の並びが左右対称であるとか,三角形の内部の数はその左上の数と右上の数の和に等しいとかの性質があることに言及することはあっても1段目の和,2段目の和,…… ,一般に 段目の和がいくらであるとか,左から1番目の和,2番目の和,……,一般に 番目の和がいくらであるとか, 段目までのすべての数の和がいくらであるというようなことには触れることはない。パスカルの三角形は,二項係数の和を含むさまざまな数列の和を考える場面としても貴重な題材である。本稿では,パスカルの三角形を題材にした問題を考察してみる。
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山口県立高森高等学校教諭 西元教善
A4判たて,6ページ
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