はなから駆け足の人がいる。颯爽(さっそう)と、人生を疾走するタイプである。かたや、大器晩成という人もいる。じっくりと自らの実力を蓄え、ゆっくりと本領を発揮する。たとえば漢字研究の...
2026年1月12日
彼女が生まれたのは、いまから26年前の秋だった。小さな町工場や集合住宅がいくつも立ち並ぶ、大阪・八尾の街で、生まれた。おかっぱ頭で、色白で、体の細い少女だったという。岩本玲奈さん...
2026年1月11日
今年は60年に1度の丙午(ひのえうま)である。前回の1966年に生まれた赤ちゃんは前の年より25%も減り、人口ピラミッドに大きなへこみをつくった。私はその年に生まれた一人で、しか...
2026年1月10日
1938年2月、帝国議会衆議院の法案委員会は審議が大詰めを迎えていた。「国と国民が協力し、国民が互いに扶(たす)け合って(略)貧しい人や経済的に困っている人でも安心して医療診療を...
2026年1月9日
南米ベネズエラに対するトランプ政権の軍事作戦から、ずっと気になっている言葉がある。「トランプ・コロラリー」だ。どう日本語に訳せばいいか、いまだに迷う。直訳すれば「トランプ帰結」と...
2026年1月8日
きょうは七草。一年の無病息災を願って七草がゆを食べようと昨日、7種類がそろったセットを買った。昨年よりぐっと値上がりして、「1草」当たりが100円近い。イラスト付きの説明書が入っ...
2026年1月7日
2001年の新年向け会見は意外な話で始まった。当時首相だった森喜朗氏は「21世紀の幕開けであります」と述べた後、手にした封筒を見せた。宛先には毛筆で「内閣総理大臣殿」と書かれてお...
2026年1月6日
一国のトップが拘束された。思い出すのは、ひげも髪も伸び放題になっていたサダム・フセイン元大統領の姿である。2003年。イラクが大量破壊兵器を保有しているとして、米英軍は侵攻を開始...
2026年1月5日
石川啄木は旧友と東京で再会したおり、日記に書いた。「色々と故郷の事を故郷の言葉で話して、案外に嬉(うれ)しかった」。ふるさと岩手を追われるようにして離れた流浪の歌人の心を、お国言...
2026年1月4日
「そろそろマルクスに会いに行けるかもしれない」。晩年の毛沢東は、訪れた客人にそんな冗談をよく言ったそうだ。1966年、日本共産党訪中団と上海で会談した際もそうだった。団員の一人、...
2026年1月3日