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[本文より]入学,進級,どちらも新しい級友と新しい担任との学習のスタートです。生徒にも指導する教師にも,意欲的に取り組もうとする魔法が自然にかかっています。この時期に1年間の授業の方向性や見通しを示し,生徒に道徳の授業の進め方を理解させておければ,その後の授業を充実させるのに役立つはずです。まずは,教師が道徳の授業に対して,どのような思いを持っているかを伝えましょう。中学校での3年間を終えれば,社会人に成り得る生徒たちにとって,よりよく生きることを考える道徳の授業は,最も大切な授業であるとも言えます。そのことを生徒が意識できるように,最初の授業で話しておきましょう。
群馬県前橋市立第五中学校教諭 金子朋裕
教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.56 2019年1月発行より。今春から「道徳」が中学校の正式な教科として実施される。教師が最も不安に思っているのは生徒をどう評価するかではないだろうか。本稿では実際の現場の教師の評価に対する疑問点をいくつかの角度から取り上げながら,著者が実際に行っている実践例を踏まえ,生徒をどう評価していくかその観点を考察する。
北海道札幌市立北野中学校教諭 喜田 喜美枝
教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.62 2021年1月発行より,[特集]今求められる学習評価。本稿では,筆者の中学校教師時代の実践をもとに,道徳科の評価の視点の例,評価の具体的な工夫(授業の中でどのように見取っていくか),さらには言語活動が得意でない生徒への配慮について述べる。
駒澤大学講師 鴨井雅芳
各学校がスポーツライフの教育的な価値を踏まえ,どのようにカリキュラムを編成し,道徳の授業で具体的にどのように展開したらよいか,実践事例を紹介します。これからの道徳の授業に参考にしていただければ幸いです。
東京教育研究所
道徳授業で活用できる、さまざまなソーシャルスキルをまとめました。ワークシートや指導案等もご紹介していますので、すぐにお使いいただけます。
東京書籍(株) 道徳編集部
映像を活用した道徳の授業の実践例をまとめました。映像のURLも掲載していますので、授業ですぐにお使いいただけます。※映像のURLが掲載時から変更されている場合がございます。ご注意ください。
東京書籍(株) 道徳編集部
新学習指導要領では,発達の段階に応じ,答えが一つではない道徳的な課題を一人一人の児童生徒が自分自身の問題と捉え向き合う「考える道徳」「議論する道徳」への質的転換が重視されている。道徳科のねらいを達成するには,「ねらい」「児童生徒の実態」「教材や学習指導過程」などに応じて,最も適切な指導方法を選択し,工夫していくことが求められており,学習指導要領解説に7点の工夫が挙げられている。本研究報告書の「Ⅱ 道徳科指導上の課題Q&A」では,授業を構想する際に押さえておきたい9点について,Q&Aで明らかにしている。また,「Ⅲ 道徳科授業の実践提案」では,前述の指導法の工夫例に視点をあてた授業の工夫・改善を図っていくことで,児童生徒が自ら主体的に学習に取り組む授業の開発ができると考え,工夫例の七つの視点から,それぞれ3点以上の工夫を盛り込んだ指導案を作成し,授業実践を通してその効果等について明らかにすることとした。(東研研究報告 No.304)
東京教育研究所
本委員会では「子供自らが道徳的価値に気付き、子供自らが道徳的価値についての理解を深め、子供自らが道徳的価値の自覚を高める」道徳科授業の質的改善を図る実践研究を進め、その成果と課題を報告することにした。「特別の教科 道徳(道徳科)」の目標「よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため、道徳的諸価値についての理解を基に、自己を見つめ、物事を多面的・多角的に考え、自己の生き方についての考えを深める学習を通して、道徳的判断力、心情、実践意欲と態度を育てる」に基づき、平成29年3月の「小学校学習指導要領」及び「中学校学習指導要領」改訂の基本方針の一つである「主体的・対話的で深い学び」と関連付けている。道徳科授業におけるICTやデジタル教科書などの効果的な活用方法についても紹介する。(東研研究報告 No.340)
東京教育研究所
今年度の本研究委員会は、「子供自ら気付き、深め、高める 『特別の教科 道徳』の授業」研究の2年目として、『令和の日本型学校教育』(答申)に示された「個別最適な学び」と「協働的な学び」を観点として、道徳科における個に応じた指導の充実に向けた「個別最適な学び」および多面的・多角的な語り合いを活発にする「協働的な学び」とは何かを明らかにするとともに、道徳科における「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な実現を目指した指導方法についての研究を進め、道徳科授業の質的改善をさらに深めることにした。また、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な実現に向けて、授業支援アプリなどを積極的に活用した授業実践を行い、ICTの効果的な活用についても取り組むことにした。(東研研究報告 No.354)
東京教育研究所
『子ども自ら気付き、深め、高める「特別の教科 道徳」の授業 II~「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指した道徳授業の工夫~(特別課題シリーズ 116)』より。令和3年度の「特別の教科 道徳」研究委員会では、「特別の教科 道徳」(以下、道徳科)の目標である「(前略)よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため、道徳的諸価値についての理解を基に、自己を見つめ、物事を(広い視野から)多面的・多角的に考え、自己の生き方(人間としての生き方)についての考えを深める学習を通して、道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てる」(カッコ内は中学校。以下同)ことをもとに、平成 29 年3月の『学習指導要領』改訂の基本方針である「主体的・対話的で深い学び」を道徳科でどのように展開すれば良いのかに重点を置き、「子ども自らが道徳的問題に気付き、子ども自らが道徳的価値についての理解を深め、子ども自らが道徳的価値の自覚を高める」ことをテーマに研究を進めた。
東京教育研究所
『子ども自ら気付き、深め、高める「特別の教科 道徳」の授業 II~「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指した道徳授業の工夫~(特別課題シリーズ 116)』より。第2章では、第1章で明らかにした「道徳科における『個別最適な学び』、『協働的な学び』の一体的な充実に向けた視点」を踏まえ、具体的な授業づくりの方策を示していきたい。
東京教育研究所
道徳授業に限りませんが、映像を流した瞬間、生徒の表情が急に変わるということはありませんか。映像には、生徒をひきつける魅力があると思われます。道徳授業に映像を用いる場面として、まず、展開段階で中心教材として扱うことが挙げられます。メリットは、読み物教材では不可能な視覚的情報や臨場感などを伝えられることです。また、ほかの場面として、導入や終末段階で映像を提示することが挙げられます。導入では生徒に問題意識をもたせたり、教材への興味・関心を高めたりすることができます。終末では、本時で扱ったテーマについて発展させたり、まとめたりすることができます。これらのほかにも、適宜、補助教材として扱うことが挙げられます。中心教材だけでは理解が難しい事柄について、映像を用いて補足説明をしたり、映像で具体的に状況等を提示して考えさせるようにしたりすることができます。
宇都宮大学大学院教育学研究科[教職大学院]教授 和井内良樹
「映像を活用した道徳授業実践集」(2024年4月)より。葛藤場面について話し合い、「自分ごととして考える」。本時では、揺さぶりの問いを適宜行うことで、課題を自分ごととして捉え、教材や仲間と対話しながら考えを深めていくことができるようにしました。また、揺さぶりの問いだけでなく、より深く考えるための資料として、映像や写真も活用しています。1回目の問いでは避難所にペットを「連れていく」と判断する生徒が多いと考えたため、避難所の様子が分かる映像を活用し、連れていった後のことまで考えて判断できるようにしました。
静岡県小山町立北郷中学校教諭 渡邉はるか
本研究委員会では、「子ども自ら気付き、深め、高める『特別の教科 道徳』の授業」の3年目として、「特別の教科 道徳」における評価について研究を進めることにした。『学習指導要領 第3章 特別の教科 道徳』には、道徳科の評価について、「児童(生徒)の学習状況や道徳性に係る成長の様子を継続的に把握し、指導に生かすよう努める必要がある。ただし、数値などによる評価は行わないものとする。」と示されている。道徳科の評価は、道徳科の授業における子どもの学習状況や道徳性に係わる成長の様子を適切に把握して評価することであり、そのためには、道徳科における指導と評価を一体化して考えることが重要であるとしている。本報告書には、道徳科における「指導と評価の一体化」を確実に進めるためのPDCAサイクルの確立、「特別の教科 道徳」における「指導と評価の一体化」を効果的に行うための工夫、実践事例(小学校2事例、中学校2事例)などを掲載している。(東研研究報告 No.362)
東京教育研究所
平成30年度から「特別の教科 道徳」が始まるが,各小・中学校においては,望ましい道徳科の授業の指導や授業展開のあり方を十分に理解する必要がある。さらに,小・中学校の連携や小・中一貫教育の推進が全国的に広がりを見せているなか,道徳科の授業においても,小・中学校の9年間を見通したうえでの連携を図ることが求められている。本書においては,平成27年に告示された小・中学校学習指導要領一部改正から平成29年3月に告示された新学習指導要領への変更点を解説し,さらに,「特別の教科 道徳」の取組(「考え,議論する道徳」,評価の在り方,現代的な課題の取り扱い)について解説している。そして,小学校(低学年・中学年・高学年)と中学校のそれぞれに,いじめ問題の事例,問題解決的な事例を通して,どのように考え,議論する道徳の授業を進めるかがわかる実践事例を掲載している。(東研研究報告 No.292)
東京教育研究所
本来,道徳の時間は極めて主体的・対話的であるはずです。「特別の教科 道徳」を始めるにあたり,授業にディスカッションを取り入れてみてはどうでしょうか。ディスカッションを取り入れることで,「特別の教科 道徳」を充実させ,「子どもたちが大好きな教科 道徳」にしましょう。
児童文学作家 楠 茂宣
教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.44 2015年1月号より。道徳教育の歴史的背景,道徳の教科化が提案される背景,そしてどのような「特別の教科 道徳」が求められるのかを詳細に説明する。
昭和女子大学大学院教授 押谷由夫
この学習会は、道徳科の授業を中心にして学び合う学習会(AtoZ道徳授業学習会)です。すばらしい授業実践や理論を学ぶだけでなく、自分たちで実際に授業づくりをしていく学習会です。実際に授業づくりをする中で苦労したり困ったりする内容を一緒に悩み、解決をする方向を探し出していく学習会です。毎月開催し、一回の学習会で一つの教材を勉強します。参加者が創る学びの会です。2024年7月、開催レポート「第53回テーマ:低学年道徳」、「第54回テーマ:ICT活用と道徳授業」を公開しました。
東京書籍「新しい道徳」編集委員 山田 貞二
「教室の窓北海道版(小中学校 教育情報誌)vol.42 特集:SDGs×よりよい社会をめざして」(2023年5月)より。「(実践)貧困・格差は「自業自得」?(中1~3 道徳)」の指導案。
札幌市立札苗中学校 柴田峰子
「教室の窓北海道版(小中学校 教育情報誌)vol.42 特集:SDGs×よりよい社会をめざして」(2023年5月)より。本授業のねらいは、「自業自得」とはどのような場合を指すのかを考えることを通して、不可避な困難を抱えている人がいることに気づくとともに、困難から抜け出せない社会の仕組みが、格差を拡大させていることを知り、格差是正のための社会づくりについて考えることです。
札幌市立札苗中学校 柴田峰子
「教室の窓 北海道版(小・中学校)vol.29 特集:SDGs×コロナ」2021年5月より。【実践例6頁,指導案8頁】本授業では生徒たちに,真正面から自分の本音と向き合い,悩み,葛藤して欲しいと考えた。そのための手段として,シミュレーションゲームを用いることにした。その目的は,現実社会で起きている事柄を,教室の中で生徒が実際に体験することで,きれいごとや建前ではない本音を引き出すことにある。また,そのためにゲームのルールを「後出し」するという仕掛けを加えた。ルールを知った後のゲーム第2回戦で,生徒の行動が変容するかどうかが,本授業での鍵となる。
札幌市立札苗中学校教諭 柴田峰子
愛媛県の地域の歴史や伝統文化を教材化した中学校用道徳資料をご紹介します。「安藤正楽」「広瀬宰平」「プランターの花」「阿部平助」「つなぐ命」「はまゆうのバトン」「無人島体験」を取り上げました。(2018年6月)※2021年7月更新,資料「命なる海を後世へ」を追加しました。※2019年5月更新,資料「フィッシュ・ガール」を追加しました。
愛媛県中学校道徳地域資料作成委員会
教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.60 2020年1月発行より。中学道徳教科書のキャラクターについて,道徳編集部とイラストレーターの対談を通して込めた思いを述べていく。まず,イラストレーターが抱く道徳教育についての思い出と印象を伺い,次にキャラクターに込めた思いを詳述する。キャラクターについては,表情へのこだわりについても触れ,イラストレーターの思いと道徳科の学習項目「個性の伸長」の合致を見いだす。最後に子供たちへのメッセージを伺う。
イラストレーター 伊藤ハムスター
現在の中学校道徳の授業は,さまざまな事情があり,なかなか難しい状況にある。中学校道徳の教科化の全面実施にあたり,先生方はどのような授業を行えばよいのか,どのような視点を持って取り組めばよいのか,さらに地域との関連や評価の仕方について,道徳教育について日々研究されている押谷由夫先生,金光靖樹先生,丸橋静香先生に語っていただきました。
武庫川女子大学大学院教授 押谷由夫,大阪教育大学教授 金光靖樹,島根大学准教授 丸橋静香
社会科の授業は,学習指導要領解説に「多面的・多角的に考察し,公正に判断する能力と態度を養い,社会的な見方や考え方を成長させること」と示されているように,日頃の授業の中で資料を基にして多様な立場,視点を持って考えさせる学習を実践していると言えます。 社会科の学習スタイルとしての,グループワークによるジグソー学習,模擬裁判,班で作成する(地域の偉人にスポットを当てた)歴史新聞等は,日頃実践している先生方も多い取り組みではないでしょうか。
公立中学校校長
教室の窓「小学校・中学校 教育情報誌」vol.72 2024年4月発行「特集:令和7年度版 新しい中学校教科書」より。令和7年度版の新しい道徳の教科書『新編 新しい道徳』は、もっとすてきな「自分」と出会うための教科書となっている。教材をもとにさまざまな人の生き方に触れ、熟考し、人間としての生き方を追求していくことが望まれる中、いじめ問題や生命の尊重について多面的・多角的に考える工夫が施されている。そのほか現代的な課題を扱った教材の掲載についても紹介する。
宇都宮大学 教授/新編 新しい道徳 編集代表 和井内良樹
小・中学校の道徳に取り組む先生のための機関誌「どうとくのわ」の第3号です。対談記事として,「これからの道徳の教科書に望まれる教材」をテーマに,橋本ひろみ先生(東京都世田谷区立池之上小学校指導教諭)と和井内良樹先生(宇都宮大学大学院教育学研究科准教授)との対談内容をまとめました。小学校の実践事例2本,中学校実践事例2本を掲載しました。
東京書籍(株) 道徳編集部
小・中学校の道徳に取り組む先生のための機関誌「どうとくのわ」の第2号です。特集として,「小学校 道徳科の評価について/中学校 教科化に向けた準備」をテーマに,最新の教科情報をまとめました。巻頭言は,赤堀博行先生(帝京大学大学院教授)から,「指導観を確立し揺るぎのない授業構想をつくる」というテーマで寄稿していただきました。総論としては,小学校道徳で教科書を中心とした授業構想,中学校道徳で道徳科実施に向けた諸条件の整備についてまとめました。
東京書籍(株) 道徳編集部