教科書の単元から資料を探すページです。
博物館には専門の学芸員や解説員がいますので、気軽に質問をしてみてください。どの都道府県にも博物館はいくつかありますので、観光地を巡るだけではなく、博物館にもぜひ訪れてみましょう。
筑波大学教員免許更新講習講師 鈴木伸男
東書教育シリーズ中学校理科「先生,モノグリセリドって何?」-教科書記述の変更点-(2012年10月発行)より。教科書で学ぶ「大地の変化」を実感するためにも,露頭の野外観察を積極的に実施していただきたいのですが,身近に露頭がない,準備が大変,安全面が心配といった理由で,実際に野外観察を行うのはなかなか難しいのではないでしょうか。そのようなときには,身近にジオパークを探し,活用してみてください。
東京書籍(株) 理科編集部
理科の知識などを深めたり、自由研究を進めたりする上で、自然現象とその変化、動・植物の生態などを注意深く見ること、つまり「観察」をしっかり行うことがとても大事です。
元筑波大学教員免許更新講習講師 鈴木伸男
ロバート フック (Robert Hooke),英国,1635-1703,科学者人物誌―生物。フックは生物学では細胞の発見者として著名である。そして弾性に関するフックの法則の発見者として物理学でもよく知られている。彼が生きた時代はヨーロッパに近代的な自然科学が定着し始めた時代で,まだ物理学・化学・生物学・地学などが分化する以前であったため,一人の人物が天文の研究から物理・化学・生物など,何でも手がけた時代だったのである。その中でもフックはとくに幅広く,いろいろな研究に手を下し,それなりに価値ある成果をあげた人として,目立った存在である。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
サー チャールズ ライエル (Sir Charles Lyell)英国,1797-1875科学者人物誌―生物ライエルは科学史上,二つの点でとくに重要である。一つは,地質学を真に科学として確立したことであって,その意味で近代地質学の父と呼ばれる。もう一つは,ダーウィンの進化論の成り立ちのために大きな役割を担ったことである。この二つは互いに関連している。ではこのイギリス人科学者の生涯を見よう。チャールズ・ライエルは1797年11月14日,スコットランドに生まれた。昆虫好きの少年だったが,19歳でオックスフォード大学に入学し,そこでバックランド教授の地質学に興味をもった。大学卒業後,いったんは弁護士の資格をとり,短期間その仕事をした。しかし同時に地質学の研究を進め,1822年(25歳)に最初の論文を地質学会で発表して認められた。国内や外国を旅行して研究を重ね,30歳からは地質学に専念した。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
本データは,最新の地図情報のもとに、高画質・高品質で作成しています。教材プリント作成やワークシート作成などで,自由に加工・編集してご利用いただけます。最新「世界と日本の白地図」は,(1)<世界全図>編,(2)<世界:大陸,州規模>編,(3)<世界:国規模>編,(4)<日本:周辺,地方別>編,(5)<日本:都道府県>編の5編で構成され,全256図あります。(2021年11月版)
東京書籍(株) 社会編集部
本データは,最新の地図情報のもとに、高画質・高品質で作成しています。教材プリント作成やワークシート作成などで,自由に加工・編集してご利用いただけます。最新「世界と日本の白地図」は,(1)<世界全図>編,(2)<世界:大陸,州規模>編,(3)<世界:国規模>編,(4)<日本:周辺,地方別>編,(5)<日本:都道府県>編の5編で構成され,全256図あります。(2021年11月版)
東京書籍(株) 社会編集部
アントワーヌ ローラン ラボアジエ (Antoine Laurent Lavoisier)フランス,1743-1794科学者人物誌―生物ラボアジエは,近代化学を創設した学者とされている。この点については,彼の時代以前の状況と比較しなければ,彼の成果の偉大さを評価することはできない。それまでにいろいろな知識が,断片的に蓄積されてきていたが,それらを体系的な形として整理し,その体系に基づいて,新しく追加された知識がつねにその枠の中に吸収され,そこから次の段階へと発展してゆくような基礎を確立したのがラボアジエであった。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
アリストテレス (Aristoteles),ギリシャ,前384-前322,科学者人物誌―生物。日本ではアリストテレスといえば,ギリシアの哲学者だと思っている人が多い。その上に動物学の始祖でもあることを知っていれば,大したものである。高校の生物の教科書でも年表に名が出てくるだけであるし,大学の教科書にはその名さえ出ていないであろう。ところが,現在のアリストテレス全集の全体の5分の1は動物学関係のものであって,ヨーロッパやアメリカでは,哲学だけでなく生物学の研究者も,アリストテレスの著書を結構よく読んでいるのである。これは,ヨーロッパの生物学者が,昔から自分たちの学問の源は結局アリストテレスだということをよく知っているからであり,また日本で関心が薄いのは,日本の生物学が明治時代にヨーロッパやアメリカから導入されたときが,ちょうど進化論の全盛時代だったので,西洋の生物学に追いつくには,ダーウィン以後をものにすればよいということであったのであろう。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
キャベンディッシュ(物理学者)東京書籍作成2004年6月Henry Cavendishフランス,1731-1810科学者人物誌―物理キャベンディッシュの人生は,科学研究のためだけにささげられたものであった。彼は母親の療養先であるフランスのニースで生まれ,ロンドンで育った。父親のチャールズ・キャベンディッシュは,イギリスの名門キャベンディッシュ家の当主である第二代デヴォンシア公の五男で,母親のアン・グレイはケント公の四女という貴族の家庭だった。しかし当初はあまり裕福ではなかったらしい。父親もあまり彼に贅沢をさせなかったため,キャベンディッシュはかなりの倹約家に育ったようだ。1749年にケンブリッジ大学に入学。しかし学位を取らずに1753年に退学した。学位を取らなかったのは,彼の宗教に対する無関心および不介入の姿勢によると考えられている。
東京大学大学院総合文化研究科講師 岡本拓司
ジョセフ・プリーストリ(化学者)東京書籍作成Joseph Priestleyイギリス,1733-1804科学者人物誌―化学東京書籍2003年6月作成ジョセフ・プリーストリは,「酸素の発見者」として知られる18世紀英国で活躍した人物である。プリーストリの本職は,非国教派の牧師または非国教徒学校の教師であるが,神学はもとより,科学だけでなく政治学,教育学,歴史学,言語学などに関しての著作を執筆した。また科学面においても電気,光,熱,気体化学,光合成など広範囲に研究を展開した。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
アインシュタイン(物理学者)東京書籍作成Albert Einsteinドイツ,1879-1955科学者人物誌―物理東京書籍2003年2月作成アインシュタインはドイツで電気会社を営むユダヤ人の家庭に生まれた。中等教育はさまざまな学校を転々としながら受け,その後,スイスのチューリヒ工科大学を卒業した。卒業後は大学の助手などの就職口を探したがかなわず,しばらく代用教員や家庭教師を勤め,後にベルンの特許局の技師となった。
東京大学大学院総合文化研究科講師 岡本拓司
科学の大発見は誰にでもできるのだろうか?若い時期が好ましいのか,それとも経験が重要だろうか?このような根本的な問いに対して,ネットワーク科学の第一人者アルバート=ラズロ・バラバシ教授らが,興味深い論文をサイエンス誌に報告している(1)。この論文によれば,研究者が重要な発見をするのは研究歴とは関係がなく,いつでも起こりうるという。さらに,科学者には能力値のような固有のパラメータが隠されており,いくら素晴らしい研究テーマに出会ってもインパクトのある成果として世に送り出せない人もいるようだ。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎