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ニューサポート高校「社会」vol.30(2018年秋号)より。近年、小麦畑が広がるハリヤーナー州 の穀倉地帯に、レンガ造りの大規模鶏舎が多く 立地するようになった(写真参照)。この地域 で鶏肉生産を担っているのは、かつて「緑の革 命」で新品種を積極的に導入し、経営規模拡大 を遂げた「プログレッシブ・ファーマー(先取 的農家)」と呼ばれる土地所有層の農家らであ る。それら農家のなかには、副業で飼料工場を 経営するなど、ビジネス感覚に優れた者が少な くない。そういった農家らが、需要が高く発展 性の見込めるブロイラー養鶏を相次いで導入 し、鶏舎を建設するようになったのである。
広島大学大学院文学研究科准教授[地理学] 後藤拓也