教科書の単元から資料を探すページです。
指導直前情報「かけはし」2005年11・12月号より。本教材は,「メロスは激怒した。」という主人公メロスの端的な心情表現で始まり,そのまま事件の核心へとつながっていく。そして,物語の展開も時間的経過に沿ってまっすぐに結末に向かっていく。こうした作品構造から,これまでの学習指導では事件の展開とそれに伴うメロスの行動と心情の変化をたどらせる読みが多かった。
信州大学教授 益地憲一
中学校国語「かけはし」東京書籍2002年11・12月号より。なぜメロスは走らなければならなかったのか。太宰治の「走れメロス」は友情と信頼の物語である。ならばなぜ「信じろ」ということばをタイトルに使わなかったのか。
宮崎大学助教授 楢原義顕
中学校国語「かけはし」東京書籍2002年11・12月号より。「走れメロス」を国語科学習材としてみた時は、単に「友情の素晴らしさ」「頑張り抜くことの尊さ」のような道徳的・教訓的な捉え方をしないように、留意する必要がある。
神奈川県中学校
指導直前情報「かけはし」2004年11・12月号より。小説「走れメロス」は太宰の作品の中では,緊張度の高い作品である。書き出しの簡潔で端正な文章,クライマックスの七五調の繰り返し等,朗読して味わうことにより作品の世界を楽しませたい。特に,主題にかかわる表現や言葉は,一斉読をすることで注目させ,メロスの生き方を考えさせていきたい。
石川県中学校
中学校国語情報誌「かけはし」 2003年11・12月号より。(1)走れメロス-メロスが苦手な国語科教師のために-、(2)走れメロス-読書を通じて個性や想像力の芽を伸ばす-、の2ほんを紹介。
青森県・和歌山県中学校
[本文より]このところ「読解力」の育成が話題になっているが,これまで学習指導要領に「読解力」という言葉は使われていない。話題になっている「読解力」は,正確には「PISA型読解力」のことであり,その定義は「自らの目標を達成し,自らの知識と可能性を発展させ,効果的に社会に参加するために,書かれたテキストを理解し,利用し,熟考する能力」とされている。文章を読み,内容を読み取るだけの読解とは違う。国立教育政
香川県高松市立城内中学校教頭 山下昌宏
ニューサポート中学国語/書写No.11 東京書籍2001年4月発行より。現場教師15名による事例。一年「縄文人の釣り針」・「カメレオン」・「方言のクッション」・「想う」・「走れメロス」「ヴェロニカ」二年「木」・「意見を述べる」・「視線を避ける文化」・「論語」・「半分のふるさと」三年「おくのほそ道」・「題材別選択学習」・ゲームや創作を取り入れて。
本稿は,「走れメロス」の授業実践報告である。今回の単元の構成にあたり,パネルディスカッションを用い,その準備や実際の話し合い活動の中で作品を読み深める授業を行いたいと考えた。単元の授業を通して,生徒が主体的に自分の読みを深め,他者と交流しさらにその読みを広げていってほしいという思いで本研究はスタートした。
鹿児島県肝属郡南大隅町立第一佐多中学校教諭 久木元隆浩
学習指導要領改訂を踏まえた国語科の授業づくり(新学習指導要領に向けて)2017年11月発行より。「見方・考え方」は,学習指導要領改訂におけるキーワードの一つであり,各教科の学習の目標や意義を規定する重要な概念だ。現行の学習指導要領「読むこと」にも「自分のものの見方や考え方」等の表記が見られるが,今回の「見方・考え方」とは意味が異なるので,しっかりとその意図を捉えたい。
明成高等学校参与・元仙台市教育センター所長 山内 修
『新しい国語』読むこと学習材の評価例集(2012年10月発行)より。平成24-27(2012-2015)年度用中学校「新しい国語」に対応。学習材(教材)の評価規準,各時の学習活動と具体の評価規準,発問と評価の具体例でまとめました。
東京書籍(株) 国語編集部
太宰治は生徒や国語教員に絶大な人気を誇る小説家で、『走れメロス』は中学校教科書の「定番教材」として定着している。それは読者を魅了する作品の「深さ」故であるが、太宰の諸作品に見られる「人格的な欠損」や「皮肉」に満ちた文学的反抗という「負」の部分より、信頼と友情という「向日性」に溢れているからであろう。しかし、この「向日性」には謎が多い。そこで今回は、『走れメロス』の隠された主題について考察する。
北海学園大学 元講師 荒木美智雄
『「新編新しい国語」で身につける他教科の学習を支える言語能力』(2018年10月)より。文脈、伏線に注意して文章をより深く読み解く方法、小説や随筆、伝記などを読んで人物像が伝わるような文章表現の方法、また人物どうしの関係やその変化の捉え方などを学ぶ。
東京書籍(株) 国語編集部
教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.59 2020年1月発行より。近年,「どれだけたくさんの知識をもっているか」ではなく,「それらを駆使しながら,自分の考えをもち,論理的に組み立て,適切に表現する力の育成」を重視する機運が高まりつつある。このような力をつけさせるためには,自然と「自分の考えをもちたい」「他の人と話し合ってみたい」と思うような学習を積み重ねていくことが重要だと筆者は考える。有効なものの一つとして「問いを立てる」という方法を挙げ,筆者が「走れメロス」を題材に実施した,授業の一連の流れを紹介する。
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校教諭 廣瀬充
「新編 新しい国語」平成18-23年度用準拠。中学校国語教科書「新編 新しい国語」に準拠した教科書学習プリント資料です。指導案とセットでご利用ください。
宮城県仙台市立北仙台中学校 中村大輔
言葉を広げる「語彙拡充のためのワークシート集」2014年11月発行より。平成24-27(2012-2015)年度用「新しい国語」教科書に対応。喜怒哀楽とは,喜ぶ・怒る・悲しむ・楽しむなどのような,人が見せるさまざまな感情のことを指す。「走れメロス」をきっかけにして,喜怒哀楽を表す言葉をいろいろと考えてみよう。
東京書籍(株) 国語編集部
「言葉を広げよう 語彙力を育てるためのアイディアとワークシート集」(2016年9月)より。「走れメロス」には、登場人物の感情の動きが劇的に描き出されている。そこで、喜怒哀楽を表す言葉に着目して、人物の感情を別の言葉で表したり、それぞれの言葉から受ける印象の違いを比べたりする学習が考えられる。それぞれの言葉による語感の違いに気づき、語彙力を高める機会としたい。
東京書籍(株) 国語編集部
「言葉を広げよう 語彙力を育てるためのアイディアとワークシート集」(2016年9月)より。「走れメロス」には、登場人物の感情の動きが劇的に描き出されている。そこで、喜怒哀楽を表す言葉に着目して、人物の感情を別の言葉で表したり、それぞれの言葉から受ける印象の違いを比べたりする学習が考えられる。それぞれの言葉による語感の違いに気づき、語彙力を高める機会としたい。
東京書籍(株) 国語編集部