教科書の単元から資料を探すページです。
東研研究報告No.221 特別課題シリーズ11より。 子どものこだわりを大切にし,子どもが調べ考える場を設定し,子どもが追究する活動を支え,価値づけていく。教師のそのようなスタンスが,「自ら問いかける子ども」を育てていく。幕末のロシア船ディアナ号の学習を通して,大きな改革期を迎える幕府の姿を,世界情勢を踏まえて追究していく子どもの姿が見られる。
東京教育研究所
伊能忠敬は,1745年,千葉県九十九里町で生まれた。17歳のとき,伊能家の婿養子となり,49歳で隠居した。翌年江戸へ出て,幕府天文方高橋至時に師事した。1800年,至時の推挙で幕府から奥州道中と蝦夷地東南沿岸測量を任される。その後1816年まで日本全国の測量を行った。死後完成した『大日本沿海輿地全図』は,シーボルトにより,その精密さを海外にも伝えられた。
青森県小学校
東研情報 教室の窓 小学校74 社会 東京教育研究所 2003年9月発行より。本稿では,学習過程のなかで子どもが「選ぶ」ということが,子どもの見方・考え方を育てるうえで,どのような効果があるのかを実践を通して検証してみることにした。「子どもが選ぶ人物学習」。
東京都大島町立差木地小学校教諭 川村守
東研情報「社会」小学校64「特集―4月から始まる社会科の移行措置への対応―」2000年4月東京教育研究所発行より。小学校の歴史学習があらためて問われている。人物や文化遺産を中心とする小学生らしい歴史学習の在り方,そして子ども自らが主体的に学ぶ問題解決的な歴史学習の在り方が求められているのである。そこで今回,江戸後期に活躍した人物を中心に取り上げた二つの実践を比較しながら,「人物中心の歴史学習を展開するポイント」について考えてみる。
東京都世田谷区立城山小学校教諭 澤井陽介
小学6年歴史学習を対象に,ワークショップ型授業論による「活用力を育てる」授業開発を行った。本稿は,江戸の文化を担った5人の業績を調べてインタビューシナリオを作ったり,シナリオのクラス代表を決めたりする活動をとおして,江戸時代に町人の文化が栄え新しい学問が起こったことを学ぶ授業の実践例である。
山形大学 江間史明研究室 Y.S
教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.39(2013年4月号)より。社会科の学習は探究学習であり可能な限り実地で観察等を行うのが基本だが,資料を活用して学習することもある。本稿では小学校第6学年の江戸時代の文化の単元について,学校図書館を活用した授業の実践例を紹介している。
千葉県市川市立稲越小学校教諭 岩橋郁郎
小学校社会科指導の基礎研究④~新聞づくりの指導法に関する実践的な研究~(特別課題シリーズ38)2014年3月発行より。新聞に表し,互いの作品を読み合う活動を取り入れることで,読み手に自分の考えを分かりやすく説明しようとする「相手意識」をもたせながら表現させることができる。「歴史上の人物や当時の人へのインタビュー記事」を考えて書くようにすることで,その人物の働きだけでなく,その裏にある「理由・思いや願い」まで考えられるようにする。
東京教育研究所
「人権・同和教育基本資料-基礎的知識と学習展開案(2014年度版)」より。解体新書がまとまるまでのエピソードを調べながら,蘭学の広まりについて理解するとともに,当時の人体解剖ですぐれた技術を発揮したのは,江戸時代の身分制度のもとで,百姓や町人とは別に身分上きびしく差別されてきた人々であったことを理解する。
東京書籍(株) 社会科編集部
東研情報 教室の窓 小学校74 社会 東京教育研究所 2003年9月発行より。授業では,江戸の町のにぎわいを描いた図を取り上げ,人の多さ「家康や家光はどのようにして江戸の町を作ったのか」という問題をもたせ,江戸の町づくりと町の発展,それにともなう生活の知恵や文化の発展を現代社会とつなげて取り上げていきたい。
東京書籍(株) 社会科編集部
南島原市立長野小学校6年生(9名)は,パナソニック教育財団平成23年度先導的実践研究「『つくって伝える』学びの質的向上を目指したルーブリック連動型Web 教材の開発」(研究者代表:東北学院大学准教授稲垣忠)の支援により,7台のタブレット型パソコン(iPad2)をお借りして実践研究に取り組んだ。本稿は,その実践の紹介である。
長崎県南島原市立長野小学校 田中健太郎
「学習者用デジタル教科書・教材 活用アイディア集」(四国支社、2022年2月)より。現学習指導要領の改訂の要点として、三つの柱に沿った資質・能力を育成するために、課題を追究したり解決したりする活動の「充実」が求められている。その学習過程としては、課題把握、課題追究、課題解決の三つの場面それぞれに、これまで以上に指導上の工夫が必要となる。その際有効に機能するのが学習者用デジタル教科書であり、その有用性を生かした授業展開を創造していくことがこれからの社会科授業には求められるであろう。
愛媛大学教育学部准教授 藤原一弘