教科書の単元から資料を探すページです。
「公民的資質育成」は,社会認識形成により把握した社会(世の中)における問題に関して,価値判断・意志決定を行うことが中心となる。したがって,地理や公民の分野では現在の社会を理解するとともに,今存在している社会の問題(論争問題)を公民的資質育成の中核として位置づけることができる。しかし,歴史においては同じようにすることはできない。数十年,数百年前の社会状況や時代像を把握して,「もし,○○だったらどうするのか。~をするべきかどうか」を考えさせることになる。本小単元は,信長・秀吉・家康の3人の武将に仕えた田中氏(吉政・忠政)という福岡県筑後地方の大名(約34万石)の生き方について学習する。
福岡県柳川市立藤吉小学校教諭 よこやまかずとし 横山一利
児童が地域に目を向け,そこから問題を見つけ,その問題を主体的に解決していこうとする過程を通して,新しい状況や変化に主体的に対応していく能力や態度を育成していくために地域学習に取り組んでいこうと考えた。
鳥取県米子市立伯仙小学校 金口英樹
社会科の授業づくりという点に絞った場合,教師が身に付けなければならない力とは何だろうか。ほとんどの教師は,教科書の資料について発問を準備し,それを投げかけ,子どもから答えを引き出し,授業を進めている。授業の成否は,教科書の資料についてどれだけおもしろい発問を準備できるか,どれだけ子どもが納得できる回答を調べているかにかかっている。例えば『新しい社会6年生(上)』の68頁に掲載されている「安土城の城下町(想像図)」という絵画資料を見てどのような問いを立てて,調べてみようと思うだろうか。
熊本大学准教授 藤瀬泰司
東研研究報告 No. 245 特別課題シリーズ27「小学校社会科指導の基礎研究③~地図資料活用の課題と工夫~」2013年3月発行より。本実践は,「江戸図屏風」を読み取る活動を通して,徳川家康が築いた江戸の町の様子をつかませるとともに,次の江戸時代の学習への意欲を引き出すことをねらいとしている。地図指導の実践にあたっては,まず「江戸図屏風」がもつ地理的資料としての価値に注目した。
東京教育研究所
歴史学習において学習問題を成立させる場合,「既知の意識」すなわち「自分はわかっている」という想いを,「未知の自覚」すなわち「どういうことなんだろう。わかっているつもりだったけれど,自分はわかっていなかったんだ」という想いへと転換することが効果的であることを確認したい。
富山大学人間発達科学部教授 岡﨑誠司
「変化」と「驚き」の2つの要素が絡み合って,子ども達の心の中に強い疑問がわき,問題意識をもたせることができた事例を紹介する。具体的な授業例として,6年の歴史学習『全国統一を目指して~信長編~』で説明する。
明治学院大学准教授 長谷川康男
「小学校社会科 地域教材を用いた活動事例」(2015年6月)より。全国統一への信長・秀吉・家康と黒田官兵衛の働きに関心をもち,それぞれの働きを資料を収集したり,複数の資料を関連付けて読み取ったりして追究することを通して,戦国の世が統一され,武士による政治の支配が強まったことを理解することができる。
福岡教育大学附属福岡小学校 藤岡太郎
「新学習指導要領を見すえた 地図帳活用事例集②」(2018年10月)より。 第6学年の歴史学習では,歴史的事象や人物,文化遺産にかかわる地名が多数登場する。地名が出てきたら,その都度地図帳で,現在ではどこに当たるかを確認させたい。歴史学習においても地図帳を活用し,日本地図や世界地図で位置や地形などとの関係性を確認させることができれば,空間的により広い視野から,歴史的な出来事をとらえられる。 本稿では「キリスト教の伝来」を例に,地図帳を活用した指導について取り上げる。
東京書籍(株) 社会編集部
本稿では、6年社会「戦国の世から天下統一へ」単元の指導案1をご紹介する。
富山県公立小学校 福田慎一郎
本稿では、6年社会「戦国の世から天下統一へ」単元の指導案2をご紹介する。
富山県公立小学校 福田慎一郎
調べる内容(各自の学習課題)を明確にするとともに,容易に資料検索ができるようにすることで,資料活用の能力が十分でない児童も「調べる」という活動を楽しむことができるようにすることを中心に支援の方法を考えてみた。児童が「調べ学習」を主体的に進めていく条件として,(1)課題が明確である,(2)調査方法を理解している,(3)調査のための資料が入手できる,(4)入手した資料は児童が理解できる内容である,(5)調べたことを発表用にまとめる負担が児童の意欲の障害にならない,(6)時間の確保が十分ある,といったことが挙げられる。今回の実践ではこの中から 特に(1),(3),(4)についての支援策を実践した。
埼玉県蕨市立南小学校 岡田仁一
東書教育シリーズ小学校社会科・地図用「移行期に進める新たな社会科の学習指導」(平成21年9月)より。平成21年度,平成22年度における小学校社会科の移行措置の内容とその対応についてまとめました。
東京書籍(株) 社会編集部
小学6年歴史学習を対象に,ワークショップ型授業論による「活用力を育てる」授業開発を行った。本稿は,家光の立場に立って,全国統一のMVPを1人選び出し,手紙を書くという活動を行う。子どもたちは,信長,秀吉,家康が直面した状況や行った政策,考え方を家光の立場からふり返り安定した世の中へと変化してきたことと対比しつつ,3人の武将の業績について考える授業の実践例である。
山形大学 江間史明研究室 T.H
平成17-22(2005-2010)年度用「新編新しい社会」教師用指導書 地域事例編 ネット版補遺編。6年単元[歴史(近世)]地域事例補遺版。「新編 新しい社会 教師用指導書 地域事例編」は,5・6年の内容に該当する地域事例を収集し,単元ごとに,全国各地の代表的な地域事例の概要と教材としての意義,指導上の留意点等をまとめています。ここでは,その「ネット版補遺編」として,指導書本編には掲載できなかった全国各地の優れた地域事例を本編と同じ形式で紹介します。
東京書籍(株) 社会科編集部
教材の見せ方は学習効果を大きく左右する。なかでもマスキング法は、教材(資料)の価値を引き出し、児童の目をくぎ付けにする簡便で優れた指導法である。
元埼玉大学非常勤講師・元東京都台東区立上野小学校長 成田秀和
「小学校社会科 地域教材を用いた活動事例」(2015年6月)より。本教材は,大内文化が隆盛した歴史的背景を探りながら,今に伝わる室町文化の特色を理解していくことをねらっている。児童は,雪舟や宗祇といった文化人や山口でキリスト教の布教活動を始めたフランシスコ・ザビエルといった宣教師,室町時代から伝わる瑠璃光寺五重塔や雪舟庭などの建造物,堅小路や一の坂川などの京の都を意識したまち並みについて調べていく活動の中で,室町文化と今の生活とのつながりを認識する。
山口大学附属山口小学校 山本健作
亀甲船(亀船)模型[1/10]。当時の朝鮮水軍が誇る軍船で、その姿から「亀船(亀甲船)」とよんだ。全長約36メートルで、上面すべてに鉄板を張るとともに、尖鉄を立て、日本軍の戦法である鉄砲や切込みによる攻撃を防ぎつつ、左右前面の火砲により敵艦を攻撃した。名将李舜臣の創作といわれ、その船舶性能の優秀さにより、おおくの海戦で朝鮮水軍を勝利に導いた。『忠武公全書』に亀船の図があり、これを根拠に韓国の専門家に依頼し復元した。ご注意:このPDFファイルのデータはセキュリティーがかかっていて、編集・加工・印刷は禁止になっています。閲覧専用です。資料説明は、佐賀県立名護屋城博物館総合案内による。写真は佐賀県立名護屋城博物館提供。
佐賀県立名護屋城博物館
撮影年月:2001年11月24日、撮影場所:鹿児島市中心部。イエズス会の創立者の一人であるフランシスコ・ザビエルは1549年、パウロ・ヤジロー(鹿児島出身)の案内で、鹿児島に上陸しました。15代島津貴久の許しを得て、鹿児島で布教を始めました。
東書Eネット事務局