教科書の単元から資料を探すページです。
「教室の窓」小学校社会Vol.2(2004年9月発行)東京書籍2004年9月発行より。発展的な学習は,新たな「内容の発展」とも,調べ方や表現方法で発展させる「学習方法の発展」とも考えられる。今回は,学習方法に重点をおいた実践を報告したい。「1.聖武天皇,行基,鑑真,農民が自分の思いを語り合ったら」「2.学習の展開」「3.実際の子どもたちの作品は」「4.の発表会でお互いに評価し合う」でまとめた。
お茶の水女子大学附属小学校教諭 岡田泰孝
[指導にあたって]本単元の初めに,「『聖武天皇と都の文化』の歴史評価をしよう」という学習テーマを設定する。「歴史評価」は,今の日本が学ぶべき点や自分の生き方にプラスになる点から行う。つまり「歴史評価」といいながらも,絶えず奈良時代と現代とを比較しながら奈良時代の歴史的価値を自分の価値観や生活経験からとらえていく学習である。
鳴門教育大学学校教育学部附属小学校 早川和美
「小学校社会科活用型実践事例集」より。奈良の大仏づくりが始まったのが,747年。聖武天皇47才の時である。それから5年。のべ260万人の人々が働き,大仏が完成した。「聖武天皇が大仏をつくったことに賛成か,反対か」。本単元では,「賛成」「やや賛成」「やや反対」「反対」の4つから自分の立場を選び,「部屋の四隅」の活動を2回行う。教室の4つのコーナーにそれぞれの立場を示す紙をはる。子どもたちは,そのコーナーを自由に移動する。それまでに学んだことを使ってくり返し自分の立場を決めながら,歴史上の人物の働きを考えるのである。
山形大学 江間史明研究室 Y.S
今回は,事実(資料)の「うら読み」ついて述べている。事実のうら側に本当は何があるのかを想像し,事実の背後にあるものを読み解いていく。そこには,見えるものから見えないことを探るおもしろさがある。駆け出しの頃に先輩の授業から学び取った「うら読み」指導の手法を紹介している。
國學院大學人間開発学部教授 安野功
小学校社会科6年「天皇中心の国づくり」単元の実践紹介である。「新しい社会」6上 p35写真「実際の大きさに合わせて校庭にえがかれた大仏」の実践の写真と児童の感想。
愛知県知立市立猿渡小学校 中村直也
本稿は,小学校6年社会科「聖武天皇と大仏」単元の学習指導案の紹介である。疫病,日照りによる不作,貴族どうしの争い,地震など国家を不安定にさせる事件がいくつもおこった聖武天皇の時代についての学習は,児童にとっては,震災があった今だからこそ高い追究意欲をもって学習できる教材ではないだろうか。
石川県金沢市立諸江小学校 山井貴嗣
南島原市立長野小学校6年生(9名)は,パナソニック教育財団平成23年度先導的実践研究「『つくって伝える』学びの質的向上を目指したルーブリック連動型Web 教材の開発」(研究者代表:東北学院大学准教授稲垣忠)の支援により,7台のタブレット型パソコン(iPad2)をお借りして実践研究に取り組んだ。本稿は,その実践の紹介である。
長崎県南島原市立長野小学校 田中健太郎
東書教育シリーズ小学校社会科「社会科教科書の活用法」(2012年7月発行)より。■平成23-26(2011-2014)年度用教科書(6 年上) p.32~33「仏の力で国を治める」に対応。聖武天皇は仏教の力で社会の不安をしずめ,国を治めようと願い,国分寺や奈良の大仏をつくらせたことが分かる。
東京書籍(株) 社会編集部
「小学校社会科 デジタル教科書活用事例集」(香川県2014年5月)より。「土地」をキーワードに時代を図式化しながらその時代への理解を深めていく。図式化することで古墳時代から奈良時代にかけて,蘇我氏や物部氏などの豪族が力をもち,土地や人民を掌握していたが,聖徳太子は天皇中心とした政治をめざし,豪族のもっていた土地や人民を天皇が統治することで天皇中心の安定した世の中をつくろうとしたことへの理解を深めたい。B: 香川県小学校社会科研究に沿って,単元構成,授業研究を進めた活用事例
香川県土庄町 小学校教諭
【東書教育シリーズ】「教科書を活用した主体的・対話的で深い学びの実現~アクティブ・ラーニングの具体化~(2)」(2017年6月)より。本小単元は,大陸文化の影響を受けながら政治の 仕組みが整えられ,やがて天皇を中心とした政治が 確立し,全国におよんだことが分かることをねらい としている。前小単元から歴史学習が始まっている が, 歴史上の人物を調べる学習は,本小単元が初め てである。したがって,「聖徳太子が十七条の憲法を 定めたり,遣隋使を送ったりした」→「政治の仕組みなど大陸文化を積極的に摂取しようとした」とい うように,それぞれの人物がしたことの意味をてい ねいに確認していきたい。 そうした学習をしたうえで,外国の文化を取り入 れることの意味を考えさせたい。そうした見方・考 え方は,その後の歴史的な内容の学習に生かすこと ができると考える。
東京書籍(株) 社会科編集部
社会科のひろば 東北 Vol.1「特集:社会科における思考ツール活用のアイデア」(2023年2月)より。6学年「天皇中心の国づくり」の実践。本授業では、聖徳太子と現代の政治との比較に「ベン図」を用いる。「ベン図」を用いることで、聖徳太子が行った政治と現代の政治との共通点や相違点を認識できる。そこで、聖徳太子が制定した「十七条の憲法」や行った政策と「日本国憲法」の共通点や相違点についてベン図に整理していく。この比較により、今の政治との関連性や当時の目指した国づくりや先人たちの考え方などに気づくことができる。
山形県東根市立大森小学校教諭 山田浩行
(教室の窓)社会版・機関誌 社会科・地図 NEWSLETTER 第8号[2019年10月]より。新学習指導要領では,「何に着目して,どのような事実を捉え,どのように考えるのか」ということ,さらに問題解決的な追究や解決の結果,何が理解できればよいのか(概念的な知識)が示されている。つまり,問題解決的な学習のプロセスを大切にしている。そこで,今後期待される社会科の授業について考えたい。
世田谷区立等々力小学校主幹教諭 田内 利美
(math connect「今週の算数・数学フォト一覧」)より。沖縄の「首里城公園」にある「漏刻門(ろうこくもん)」と日時計。[キーワード]#中1 #小4 #角の大きさ #時差(社会科) #数学史
東京書籍(株) 算数・数学編集部
『ICT 活用の現状と課題~個別最適な学びと協働的な学びに向けて~(特別課題シリーズ 117)2023年3月発行』より。児童が自分の考えをノートに書き、授業支援システムにノートの写真をあげている。自分のノートの写真や白紙のページに考えを書きこみ、共同閲覧モードで全体共有し、それを基に発表する活動を行っている。また、AI ドリルを使用して、ドリル学習を行っている。 3 段階のレベルを自分で選択し、間違えた問題は解説を読み直して再チャレンジするなど、自分のペースで学習を進めている。
東京都港区立南山小学校
撮影年月:1986年8月、撮影者:木村裕保。トルファン・鳴沙山(めいさざん)の月牙泉(げっかせん)付近です。いにしえからのシルクロードの砂漠を行く隊商の様子です。現在は、観光用として行われていて、ラクダに乗ることができます。鳴沙山は、風に舞う砂が鳴いているように聞こえるという砂山です。月牙泉は三日月(月牙)の形をしたオアシスの名前です。
愛知県 木村裕保
[本文より]唐の都だった長安(現在の西安)も私の想像力を刺激し感動を与えてくれる町だった。この町は「長安城」といわれたぐらいで、町のまわりが高い石垣でずっと囲まれている。
茨城県水戸葵陵高等学校 菊池美佐江