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学びの実感をもたせる国語科授業づくり─個別最適な学びと協働的な学びの実現を目指して─(特別課題シリーズ101)2022年3月発行より。育成する資質・能力の中心を「互いの立場や意図を明確にしながら計画的に話し合い、考えを広げたりまとめたりすることができる」に焦点化して進めていく。個で進めることができない単元であるが、なるべく個人の思いを生かし、「個別最適な学び」を実現できるよう、単元の中心となる話し合い活動の議題を自分たちで出し合って決めることで、必要感や意見をもちやすいように設定する。さらに、ICTを活用することで話すことが苦手な児童も画面に意見を示すことができ、参加しやすくするとともに、グループ内での意見の分類や整理をしやすくする。主に以上の点を工夫し、学びの実感をもたせることを目的とした実践である。
東京教育研究所
思考力・判断力・表現力育成の観点から,言語活動の充実が求められている。国語科のみならず他教科の授業においても,話し合いが取り入れられてはいるが,深まった中身のある話し合いになっているのだろうか。多様な視点から各自の考え方を説明し,それらを吟味・検討するような話し合いにするためには,国語科の「話し合い」単元を実りあるものにしなければならない。
立命館大学 文学部教授 井上雅彦