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新教育課程では,旧数学Cの内容は削除されたり,数学A,B,Ⅲに回されたりして数学Cそのものはなくなる。そのような中で極座標は存続し,数学Ⅲに回される。平面上の点の位置を表すのに,座標,位置ベクトルや複素数がある。xy平面であればx軸,y軸という数直線上の2つの実数の組で点の位置を表す。成分表示されたベクトルや複素数も同様である。極座標の場合も同様に2つの実数の組であるが,それは平面上に極と呼ばれる点Oと半直線OXを定めておき,平面上の点Pに対してOからの距離r(≧0)とOXを始線とする動径OPの表す角θ(偏角)で定める。それらは実数には違いないが,そこには「距離」と「偏角」という意味が付帯している。 本来,rは負になることはないが,負になっても平面上での意味が持てるように拡張をする。そこがわかりにくい生徒が決して少なくないようである。そこで,r<0の場合についてのわかりやすい指導を試みた。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
関数の表し方の一つに媒介変数表示というのがある。楕円と双曲線の標準形も媒介変数表示ができるが,円の場合のそれとは少し違い,注意をしなければならない点がある。それは生徒が重大な誤解をするようなことでもある。そこで,誤解の原因を明らかにし,正しい考え方を指導する考察を行ってみた。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
数学の授業においてコンピュータが使えない環境でも「いろいろな曲線」を提示できる方法・教材はないかと考え、その中からリサージュ曲線を取り上げ、これを手にとって見ることのできる提示方法を紹介している。
埼玉県立狭山緑陽高等学校教諭 原健太郎
指導書で紹介されているGRAPESというソフトはフリーソフトでありながら汎用性が高く,グラフのイメージをつかむにはかなり優れたソフトである。しかしここで扱う関数は媒介変数表示されたものであり,生徒にはx,yの役割をある程度理解させた上でグラフ作成をさせることも重要な活動となる。そこでこの題材を,Excel のグラフ機能を使って作図させる授業を考えてみた。Excelは現在ではコンピュータに標準的に搭載しているソフトであり,誰でも一度は利用したことがあるだろう。この授業で生徒は多少の作業が伴うが,配布した資料に沿って進めていけば,Excelに触れたことのない生徒でもグラフが完成できる構成となっている。
静岡県東海大学付属翔洋高等学校 廣田治俊
教材研究を進めていると,生徒にいかに分かりやすく伝えるか,または,いかに印象に残すことができるか,更には,素材の理解をどれだけ深められるか,という教材のツボとも言うべきポイントによく出会う。しかし,実際の準備の時間不足やその時の仕事の過多を言い訳に,その理想を実現できないことが多い。今年度は,あまり過剰な準備をせずに,授業の中にスムーズに実験的な要素を取り込みたいと当初から考えており,自分の理想的な展開ができた教材をいくつか得ることができたので,写真や実際のプリントなどを提示しながら報告したい。
鹿児島県立鹿児島中央高等学校 堂薗幸夫
ハレーやニュートン,ラプラスといった偉大な科学者の足跡をたどりながら,その意外な接点を紹介する。
開成高等学校教諭 木部陽一