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「(高校数学Ⅰ・A)課題学習指導実践記録集(2014年度版)」東京書籍2014年8月より。「数学A 整数の性質」の1つの項として「倍数の判別」がある。教科書では「2,5,4,3,9の順に倍数の判別の学習を行うが,生徒からは当然,「他の倍数の判別方法は?」と質問がある。6の倍数については大半の生徒は「2かつ3の倍数」と理解できる。また,8の倍数については4の倍数の判別法を応用して下3桁が8の倍数(または百の位が偶数の場合は下2桁,奇数の場合は100+下2桁が8の倍数)ということも簡単な説明で理解できる。しかし,7以上の素数の倍数は簡単に判別できない。そこで,証明方法の学習も兼ねて倍数の判別方法の発見と,その検証を考えさせる試みを行った。
栃木県立足利高等学校 大河原啓守
次期学習指導要領では数学A で整数が扱われることとなり,ピタゴラス三角形はその教材になりうることでしょう。ここで提示した考え方は,数学Ⅱとの融合によるいわば「別解」であり,m,n の値と三角形の形状との関わりがはっきり認識できる点に利点があります。
学習院高等科教諭 高城彰吾