教科書の単元から資料を探すページです。
数学Aで作図を扱うようになった。これは新規の分野である。本県では公立高校入試(学力検査)には作図問題が必ず出題されているが,作図が高校で継続されて指導されることはこれまではなかった。作図という行為はセンター試験ではありえないが,2次試験で出題する大学はあるのか,そうであるのであればコンパス持参のことという山口県公立高校入試と同じ指示が必要であるが,そのような指示を出せば出題する可能性が高いことになり,特化した対策をするようになるのでそれもあるまい。しかし,新規内容は出題される可能性は高いであろうから,作図行為そのものは現実的でないことを考えると,作図手順を問う問題などが出されるのであろう。数学Aの範囲に留まらず他分野とのコラボ問題として出題されることも考えられる。そこで,本稿ではベクトルと作図という異色のコラボ問題を考察してみたい。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
「作図」が平成24年度から先行実施されている学習指導要領数学A「図形の性質」に入った。また,「解析・作図・証明・吟味」で構成される,いわゆる「作図題の完全解」については,学習指導要領にはそれに関する記述があるが,教科書での扱いは限定的である。本稿では「作図題の完全解」を「発展」と捉えながら,その中の「解析」に焦点を当て,その歴史,現状,機能について調査し,指導上留意が望まれる点を整理したい。
竜ヶ崎第一高等学校教諭 小林徹也
先日,私が副担任をしているクラス(2年)の女子生徒が他のクラスの女子生徒を連れだって職員室にやって来た。このクラスでは数学Ⅱ(といっても既に数学Ⅲに入っているが)を教えている。数学Ⅲについての質問かと思いきや,数学 の教科書の例題について質問があるという。どうもベクトル方程式が,それもそれが表す図形というのが今一つ理解できないという。
山口県立岩国高等学校 西元教善