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ニューサポート高校「社会」vol.13 特集:2010年度センター試験 分析と展望(2010年春号)より。2009 年3月告示高等学校新学習指導要領「地理A」に,「自然環境と防災」の項目が新たに設けられた。そこでは「地形図やハザードマップなどの主題図の読図など,日常生活と結び付いた地理的技能を身につけさせる」ことが求められている。
地理学) 久保純子(早稲田大学教育学部教授
ニューサポート高校「社会」vol.16(2011年秋号)より。本年度の小学校に始まり,中学校,高校と校種ごとに順次実施される新学習指導要領では,奇しくも災害や防災に関わる学習の充実が図られている。特に高等学校地理歴史科では,「地理A」に学習内容の中項目として「自然環境と防災」が新たに設定されることとなった。
埼玉県立浦和第一女子高等学校教諭・新高等地図編集委員 浅川俊夫
地震や津波,火山災害のほかに激しい大気現象によって引き起こされる災害が多い日本においては,以前から防災教育の必要性が論じられ,様々な実践が行われてきた。自然と共存しながら災害と向き合う防災教育は世界でも先進的な取り組みとして注目されたものもある。一方で,2011年の東日本大震災は,学校管理下での自然災害としては規模が大きかったため,多くの課題が浮き彫りになった。ここで重要になるのは,想定した被害を超える災害の可能性がある日本において,自らの命を守るために正しい知識に基づき,主体的に行動する態度を育成する防災教育を行うことであると考える。
茨城県立水戸第一高等学校 川久保典昭
本稿では、災害時における適切な避難経路を思考・判断する力を育成することを目的とした授業の実践を紹介する。来年度から実施される高等学校新学習指導要領「地理A」には、「自然環境と防災」という中項目が設定され、地形図やハザードマップなどの主題図の読図を通し、日常生活と結びついた地理的技能を身につけさせるとともに、生徒の防災意識を高めることが求められている。そのため、地形図の読み取り方や、地形とそこで起こりうる災害について学習した上で、地図を用いて災害時の避難をシミュレーションさせるDIG(Disaster Imagination Game:災害想像ゲーム)を行い、生徒の判断力の育成や防災意識の向上を図った。
東京都立鷺宮高等学校 佐藤京子