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ニューサポート高校「数学」vol.12 特集:【新連載】“ドキッ”とする生徒からの質問集(2009年秋号)より。21世紀は地球温暖化の世紀である。人類活動によって放出された二酸化炭素等の温室効果のため,いまから100年後には,気温が1.1~6.4℃上昇し,海水準が18~59センチメートル上昇すると予測されている。
東京大学准教授 田近英一
サー チャールズ ライエル (Sir Charles Lyell)英国,1797-1875科学者人物誌―生物ライエルは科学史上,二つの点でとくに重要である。一つは,地質学を真に科学として確立したことであって,その意味で近代地質学の父と呼ばれる。もう一つは,ダーウィンの進化論の成り立ちのために大きな役割を担ったことである。この二つは互いに関連している。ではこのイギリス人科学者の生涯を見よう。チャールズ・ライエルは1797年11月14日,スコットランドに生まれた。昆虫好きの少年だったが,19歳でオックスフォード大学に入学し,そこでバックランド教授の地質学に興味をもった。大学卒業後,いったんは弁護士の資格をとり,短期間その仕事をした。しかし同時に地質学の研究を進め,1822年(25歳)に最初の論文を地質学会で発表して認められた。国内や外国を旅行して研究を重ね,30歳からは地質学に専念した。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司