教科書の単元から資料を探すページです。
新カリキュラムが始まって3年。本校でも1年生で「生物基礎(2単位)」の授業が始まりました。使っている教科書は『新編 生物基礎(東京書籍)』です。生徒の理解を助けるために作成した紙芝居教材を紹介します。
札幌あすかぜ高等学校 穂井田克範
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。金魚の血液を利用した,血液凝固を観察した動画です。
東京書籍(株) 理科編集部
東京大学発CoREF推進機構が推奨する「ジグソー法」について紹介します。第5回目の今回は第4回の実践事例を紹介したい。
山形県立米沢興譲館高等学校 熊坂克
エリー メチニコフ (Elie Metchinikoff)ロシア,1845-1916科学者人物誌―生物エリー・メチニコフは,ユダヤ系ロシア人で1842年オデッサに生まれた。彼の2度目の妻オリガの著した伝記によると,エリーはまるで火焔のように激しい児であったという。彼は語学の才に長けており,中学では唯物論を読むためにドイツ語を勉強した。顕微鏡で浸滴虫について観察した結果を当時ロシアにおける唯一の科学雑誌へ投稿したが,退廃現象を発育現象と見誤っていたことに気づき,急ぎ取り下げたので,誤謬の処女論文は公表されずに済んだ。何につけても早熟気味のエリーは,6歳で初恋を経験し,中学時代には友人の妹に,またその後,嫂に対しても淡い思慕の情を抱いたことを妻に告白している。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
ラントシュタイナー(生物学者)Karl Landsteinerオーストリア,1868-1943科学者人物誌―生物オーストリアの医学者,免疫学者。免疫学の父と呼ばれる。ウィーンで生まれ,父親(法学博士)は著名なジャーナリストで新聞発行者だったが,ラントシュタイナーが6歳の時に亡くなり,母親に育てられた。ウィーン大学で医学を学び,1891年に医学博士号を取得した。学生時代から生化学に関心を持ち,学位取得後も化学の研究のためにドイツ各地の一流の化学者の下で過ごした。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
エドワード ジェンナー (Edward Jenner)英国,1749-1823科学者人物誌―生物世界保健機構(WHO)は1980年5月8日ジュネーヴにおいて,この地球上から天然痘は完全に絶滅したとの宣言を採択した。有史以来人類が悩まされつづけてきたこの業病を,進歩した医学や医術の力によって根絶したのである。まさに人類の英知の勝利といってよいであろう。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
パウル エールリヒ (Paul Ehrlich )ドイツ,1854-1915科学者人物誌―生物現代治療医学の基幹をなす化学療法の創始者パウル・エールリヒは,幼時から独創的なひらめきを示した天才的学者であった。ブレスラウ中学時代,人生は夢であるという課題の作文に,生活は酸化作用によって営まれ,夢は脳の酸化作用の変調によって現われると書き,“不可”の評点を与えられたという逸話がある。医学生となってからも無味乾燥な解剖名の暗記などは好まず,解剖の時間には組織切片を染色して細胞の構造を調べた。彼が最も興味をもった学科は化学で,学生としてすでに深い造詣をもっていたので,専門教授も讃歎したという。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
手元の国語辞典などで「ウイルス」を引いてみて下さい。どう書かれているでしょうか。私は大型の国語辞典3種、小型の国語辞典7種の記述を比べてみたところ、内容に差が見られました。今回は、今、爆発的感染で世界的な大問題となっている「新型コロナウイルス」を含め、ウイルスの特徴について考えてみます。
元筑波大学非常勤講師 鈴木伸男
【本文より】 高等学校理科のSTS教育の教材として作成しました。前任校の大阪府立磯島高等学校で1996年度2年文系「生物IA」でおこない,本年1999年度3年文系「生物Ⅱ」で実践中のものです。題材は,生物学史的な後付けをしますが,それに関連した遺伝子酵素・ウイルス・免疫といった基礎生物学も関連づけて扱います。
大阪府立北千里高等学校 塩川哲雄
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できる。A4判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]トロンビン,フィブリン,カルシウム,血ぺい,カリウム,血清
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できる。A4判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]抗体(α-グロブリン),細胞性免疫,ワクチン,血清療法,抗原,体液性免疫
東京書籍(株) 理科編集部
平成16~21(2004-2009)年度版「生物II」教科書準拠。第1編 生命活動を支える物質 3章 生物の機能とタンパク質のはたらき 3-C 生体防御とタンパク質。※授業プリントとして,自由に加工・編集してご利用いただけます。
東京書籍(株) 理科編集部
新型コロナ感染症のため,これまで経験したことのない日々が続いている。最近では「コロナ禍」という用語が広く使われはじめたように,大学での日々も,感染症そのものよりもむしろその対策による影響が大きい。私たちの行動が制限されたことで地球全体の二酸化炭素の排出量が17%も減少し,10年かかるとされていた削減量の大目標をあっという間に達成したのは皮肉な話である。コロナ禍のなかでもウイルスの研究はものすごい勢いで進んでおり,論文データベースサイトのPubMedに登録されているだけでも約4万本の論文がすでに報告されているようだ。今回は相分離生物学から見えてきた新型コロナウイルスのメカニズムについて整理してみたい。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
原核生物よりも大きなゲノムを持ったウイルスが発見されて15年。ミミウイルスと名づけられた巨大ウイルスは,従来のウイルスの定義に当てはまらない複雑な仕組みを持っている。今回は,この分野を牽引するフランス・エクスマルセイユ大学のディディエ・ラウール教授らの研究を中心に巨大ウイルスの姿を整理し,生きものとの関係を考えてみたい。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
いま生物学を席巻しているのがCRISPRだ。クリスパーと呼ぶ。原核生物が持つ感染防御の仕組みが理解され,これがゲノム操作に応用されている。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎