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サムナー(生物学者)James Batcheller Sumnerアメリカ,1887-1955科学者人物誌―生物アメリカの生化学者。マサチューセッツ州カントンに裕福な農夫の息子として生まれる。17歳の頃,狩猟中の事故で左腕を失った。左利きのサムナーにとっては大きな痛手だったが,努力して困難を克服した。1906年にハーヴァード大学に入学し,化学を学んで1910年に卒業した。しばらくおじの経営する繊維工場で働いた後,ニューブランスウィクのサクヴィルにあるマウント・アリスン・カレッジで化学を教え,マサチューセッツのウォーチェスター・ポリテクニクの助手になったりしたが,1911年にはハーヴァードに戻った。1913年に修士号,1914年に学位論文「動物身体中での尿素の形成」で博士号を取得した。そして,1914年にコーネル大学医学部の生化学の助教授,1929年には正教授,1938年には学部再編成によって農学部の生物学と生化学の教授となった。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
ウィリアム ハーベー (William Harvey)英国,1578-1657科学者人物誌―生物ウィリアム・ハーベーは血液循環の発見者として有名である。そしてこの発見のきっかけは,心臓に関する彼の強い関心にあったと思われる。私たちは「心臓」という言葉を常日頃何気なく使っている。だから,それが心の内臓を意味していることに気づくと,少しとまどう。もともと中国や日本では,精神活動の中心は心臓にある,と考えられていたから,この名ができあがった。しかもその事情は,ヨーロッパの学問においてもあまり変わらない。紀元前4世紀に活躍していたギリシア時代の代表的な学者アリストテレスもまた,精神の座は心臓であると主張していた。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
クロード ベルナール (Claude Bernard)フランス,1813-1878科学者人物誌―生物畏友八杉竜一博士が,かつてさる大学の科学史のテストで科学史上の重要人物名を挙げさせたところ,「リリアン・ハーベー」だの「クローデット・ベルベール」だのを登場させた名答案があったよと,笑い話に語られた。いずれも往時銀幕の人気女優の名,もしくはそれをもじった変形物であって,知る人には事の年代を推定するよすがともなろうか。表題の「人物」は残念ながら魅力的な御婦人ではなかったけれど,当時パリの町中で行きずりの人の目にも見るからに重厚な大物の人品骨柄と記録された人だった。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
サー ウィリアム ボーマン (Sir William Bowman)英国(イギリス),1816-1892科学者人物誌―生物肝腎かなめ,ということがある。大切なことを指している言葉である。ときには肝心と書くことがあるが,人体の中で肝臓,心臓,腎臓が重要な役割を果たしていることの表現でもある。心臓についてはいうまでもないが,肝臓が人体にとって大切なものであるという認識も古くからみられる。その証拠として,古代バビロニアやエジプトでは,“肝臓占い”という習慣があった。動物を解剖し,その姿,形で病気などを占ったのである。では,腎臓についてはどの程度の認識があったのだろうか。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
マルチェロ マルピーギ (Marcello Malpighi)イタリア,1628-1694科学者人物誌―生物「きみ,マルピーギって知っているかい?」「……,あっ,あのマルピーギ小体のですか。」「うん,そうだ。いつの時代の,どこの国の人なの?」「……よく知りません。」これは,ある日の僕の研究室での学生と僕の会話である。恐らくこれが一般的な理系の学生像であろう。さて,読者の諸先生はいかがであろうか。岩波の『生物学辞典』や共立の『アシモフ科学技術人名辞典』にいくらかその経歴や評伝がでているのでお調べになられた方もあるかもしれない。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
シドニー リンガー (Sydney Ringer )英国(イギリス),1835-1910科学者人物誌―生物カエルの神経筋標本をつくって興奮伝導の様子を観察された方も多いと思う。そのとき,よく“リンガー(リンゲル液)”なるものを使う。生物学辞典を引くと「摘出したカエルまたは冷血脊椎動物の神経・筋肉~心臓などを長く正常に近い状態に残生させるための媒液」(岩波)とある。時には血液など体液の代用として使われることもある。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。血液の循環を,「グルコース」の取り込みから消費されるところまでを表現しました。腎臓における再吸収のようすも工夫して表現しました。
東京書籍(株) 理科編集部
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。血液の循環を,「アミノ酸」の取り込みから消費されるところまでを表現しました。腎臓における再吸収のようすも工夫して表現しました。
東京書籍(株) 理科編集部
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。血液の循環を,[脂肪」の取り込みから消費されるところまでを表現しました。腎臓における再吸収のようすも工夫して表現しました。
東京書籍(株) 理科編集部
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。腎臓での血液・タンパク質のろ過,再吸収のようすが理解できます。
東京書籍(株) 理科編集部
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。腎臓でのグルコース・アミノ酸のろ過,再吸収のようすが理解できます。
東京書籍(株) 理科編集部
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。腎臓での水分・無機塩類のろ過,再吸収のようすが理解できます。
東京書籍(株) 理科編集部
カール アドルフ フォン バセドウ (Karl Adolph von Basedow)ドイツ,1799-1854科学者人物誌―生物甲状腺の機能が異常に高くなったときには,甲状腺ホルモンが過剰に分泌される。このような病気の大部分は,バセドウ病によるものとされている。バセドウ病には,眼球突出性甲状腺腫という名も与えられていて,それに特徴的な三つの徴候を1840年に正確に記述したのが,カール・バセドウである。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
イワン ペロヴィッチ パブロフ (Ivan Petrovich Pavlov)ロシア,1849-1936科学者人物誌―生物条件反射の理論を確立して大脳生理学の門を開き,遅れたロシアの医学を一挙に世界の第一線に押し出したイワン・パブロフは,モスクワの東南にある古い小さなリアザンの町で1845年に教区牧師の次男として生まれた。子供の時から彼は正義感が強く,不正な相手に対してはどんなに相手が強くても武者振りついていった。彼は終生恐れを知らぬ人だった。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
ポール ランゲルハンス (Paul Langerhans)ドイツ,1847-1888科学者人物誌―生物インスリンとグルカゴンという,グルコースの代謝を支配しているホルモンを分泌している細胞の集まりが,膵臓の中に分散して存在していて,これにはランゲルハンス島という名がつけられているが,この細胞群について,最初に記述したのがランゲルハンス(Paul Langerhaus)である。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。辛み成分の血圧・脈拍への影響を通して交感神経のはたらきを調べる動画です。
東京書籍(株) 理科編集部
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。ホルモンによる情報伝達が,標的細胞が特定の受容体をもつことにより選択的な調節を受けていることを表現しました。
東京書籍(株) 理科編集部
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。ホルモンによる魚の心拍数の変化を観察した動画です。
東京書籍(株) 理科編集部
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。心臓の拍動を例に,交感神経と副交感神経,さらにはホルモンによる調節を表現しました。間脳の視床下部がコントロールしていることも理解できます。
東京書籍(株) 理科編集部
サー フレデリック グラント バンティング (Sir Frederick Grant Banting)カナダ,1891-1941科学者人物誌―生物バンティングは,インスリンを発見した功績に対して,マクレオドと共に1923年にノーベル医学・生理学賞を授けられた学者である。彼のこの発見の経過は,稀にみる劇的なもので,科学史上の成功の逸話として有名である。バンティングは,カナダのオンタリオ州の農家に生まれ,トロント大学で医学を学んだあと,オンタリオ州のロンドンで開業していたが,やがて,そこのウエスターン大学の医学部の講師として解剖学と生理学を教えていた。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。アフリカツメガエルの血球を使用して,血液を観察した動画です。
東京書籍(株) 理科編集部
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。血液の循環を,「酸素と二酸化炭素」の取り込みから消費されるところまでを表現しました。腎臓における再吸収のようすも工夫して表現しました。
東京書籍(株) 理科編集部
バルトロメオ エウスタキオ (Bartolommeo Eustachio)イタリア,1520?-1574科学者人物誌―生物東京書籍2002年10月作成エウスタキオの名前は,耳管を欧氏管あるいはエウスタキオ管と呼ぶことからよく知られている。しかし,耳管は紀元前にすでに発見されていた。それにもかかわらず欧氏管と呼ばれるのは,耳科学を確立したA.M.ヴァルサルヴァが,エウスタキオの解剖図に鼓室と咽頭をつなぐ管が描かれているのを見つけて,これをエウスタキオの耳管と命名したからである。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
ウォルター ブラッドフォード キャノン (Walter Bradford Cannon)アメリカ,1871-1945科学者人物誌―生物東京書籍2002年10月作成homeostasis(恒常性)という言葉は生物字を学ぶものにとって耳慣れたものであろう。事典をひもとくと“生物体が間断ない外的,内的環境の変化を受けながらも,個体としての生理的状態を安定した状態に保つ働き”(『万有百科大事典・動物』小学館)といった説明がみられる。この事典の解説を書かれた川島誠一郎氏によれば,フランスの生理学者クロード・ベルナールの“体液の状態は環境が変化しても一定に保たれるような調節能がある”(同上)という考えを,アメリカのキャノンがさらに発展させて“恒温動物における体温の恒常性,生物の防衛手段にもあてはめた”(同上)ものであるという。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
ヨハンス ペーター ミュラーフランス,1801-1858科学者人物誌―生物ミュラーは,当時フランスの領有下にあったライン河畔はコブレンツの,町家の生れ。神学・哲学から人体や博物にわたる手広い窮知心は,生得のものらしい。手近のボン大学医科へ進むが,“自然哲学”や“生気論”の風靡する当時のドイツ知識界は,彼にとって,いまひとつ好適な環境という所から遠かった。「動物の運動について」の学位論文でボン大学を終えて,ベルリン大学に進み,解剖・生理学教授ルドルフィの解明・実証的な学風に触れたのが一大転機となった。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。辛み成分が体の動作に与える影響を通して交感神経のはたらきを調べる動画です。
東京書籍(株) 理科編集部
関西大学初等部・中等部・高等部は,関西大学付属の初中高一貫校として2010年に大阪高槻市に開校した。関西大学の掲げる「考動−Think × Act−」を軸に,「確かな学力」「国際理解力」「情感豊かな心」「健やかな体」を目指すことにより「高い人間力」を養うことを一貫教育目標としている。初等部では“ミューズ学習”で思考スキルの育成,中等部では“考える科”で高次思考力の育成,高等部では“プロジェクト科目”で探求型の課題研究に取り組んでいる。本校での実践を紹介する。
関西大学中等部高等部教諭 宮本裕美子
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できます。B5判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]恒常性(ホメオスタシス),血液の循環経路,体循環,肺循環,血液,リンパ液,組織液,体液,赤血球,ヘモグロビン,ヒトの腎臓,腎単位(ネフロン),糸球体,ボーマンのう,原尿
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できる。A4判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]温度,毛細血管,肝門脈,基質,基質特異性,有機触媒
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できる。A4判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]ミトコンドリア,腎臓,ATP,アンモニア,赤血球,尿素
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できます。B5判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]自律神経,交感神経,副交感神経,副交感神経,促進,抑制,血糖値,インスリン
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できる。A4判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]チロキシン,内分泌腺,フィードバック,多分泌腺,アドレナリン,ホメオスタシス
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できる。A4判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]甲状腺ホルモン(チロキシン),アドレナリン,交感神経,副交感神経,インスリン,糖質コルチコイド
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できる。A4判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]糖質コルチコイド,アドレナリン,インスリン,グルカゴン,グリコーゲン,タンパク質
東京書籍(株) 理科編集部
さすがに限界が来てスマホを買ったのが1年半前のことだった。これが自分のケータイを持つデビューだった。40代後半までケータイすら持っていなかったのは,冗談のようだが本当のことである。日本でフツーの仕事をしている中年男子がよくぞここまでケータイなしにやって来られたものだと思う。だからつい最近まで,電車に乗れば本を読んでいたし,思いついたことはv-cornの青で手帳にメモを取り,道を歩くときは景色を見るでもなく静かに考えごとでもできていた。しかし今や,メモのかわりに写真を撮ったり,ラーメン屋で麺がゆであがるのを待つ間にスマホでツイッターをやっていたり,歩きながら音楽を聴いたりしているのだから,すっかり現代風になっている。先週はついに,6.5インチの最新機種に買い替えた。画面も広く,バッテリーの持ちも素晴らしい。防水も優秀で,風呂に浸かってユーチューブを見ている。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎