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周知の通り,三平方の定理は直角三角形の3辺の間にある関係を表している。その関係は,斜辺の平方は直角を挟む2辺のそれぞれの平方の和に等しいということであるが,これは斜辺を1辺とする正方形の面積は,直角を挟む2辺のそれぞれを1辺とする正方形の面積の和に等しいという図形的な意味もある。これを3項間の漸化式と結びつけて考察したい。本稿では,三平方の定理の図形的な意味を意識して,3項間の漸化式S1=a12, S2=a22,Sn+2=Sn+1+Snを満たす数列一般項{Sn}を求めてみたい。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
筆者が授業を担当している中学2年の数学A(数式・関数分野担当)は、2学期までに中学3年間の全課程を終えることができた。そして、この3学期はカリキュラムにとらわれることなく、フリーなアングルで授業を進めることにした。 うれしいことに、多くの生徒は豊かな数学力をもち合わせている。その力を深く拡がらせ、数学の面白さを感じとれる教材として、フィボナッチ数とその発展を中心に捉えることにした。
東京都 海城中学・高等学校 木村直毅
高校数学ニューサポートVol.1(創刊号)2004年4月発行「特集:学力低下を考える」より。ここ数年来,いろいろなところで「学生の学力低下」,「学力の崩壊」,「数学力の低下」,「理数科離れ」という言葉をよく聞いたり,また紙面で目にしたりする。それを裏付けるような結果が,文科省より,平成16年1月23日に,全国の高校3年生10万人が行った学力テストの結果として,公表された。それによると,数学Ⅰ(と理科)においては,文科省が期待した正答率を大幅に下回ったという(正答率を上回ったのは,30問中1問のみであったという)。この結果については,様々な見方やご意見もあろうかと思うが,ただ,以前から心配されていた数学教育,もっと広くは,理数教育において,深刻な状況になっているのは間違いない。
東京都立青山高等学校教諭 飴田孝儀
授業において、興味づけや思考の補助の一つとして、数学的な話題を紹介している。東京書籍の教科書には、「各章の初めに数学者の偉業の紹介」「章末コラム」として、写真や肖像画入りで紹介されているので、東京書籍の教科書使用の際は利用している。数学史を取り入れた授業を展開するのではなく、数学的雑談としてワンポイント的に行っているが、興味関心をもちインターネット等で自発的に調べてくる生徒もいる。よく御存じの先生方も多いと思うが、題材のいくつか紹介したい。
山口県立西京高等学校 池本政道