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数学Ⅱで,二項定理を学ぶ直前にパスカルの三角形を学ぶ。その三角形の辺上には1が並び,数字の並びが左右対称であるとか,三角形の内部の数はその左上の数と右上の数の和に等しいとかの性質があることに言及することはあっても1段目の和,2段目の和,…… ,一般に 段目の和がいくらであるとか,左から1番目の和,2番目の和,……,一般に 番目の和がいくらであるとか, 段目までのすべての数の和がいくらであるというようなことには触れることはない。パスカルの三角形は,二項係数の和を含むさまざまな数列の和を考える場面としても貴重な題材である。本稿では,パスカルの三角形を題材にした問題を考察してみる。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立高森高等学校教諭 西元教善
数学Ⅱにおいて習う多項式(整式)の割り算には主に次に挙げる3つの方法がある。筆算法と係数のみを取り出した筆算法と暗算法である。また、因数定理を用いて因数分解をする計算にも主に3つの方法がある。筆算法と組立除法と暗算法である。今回は、既習の高校生や数学の得意な生徒に教えることがある、暗算法にのみ焦点を当てる。その中でも、生徒の計算スピードを上げるために、私がさらにこの2つの暗算法に違いをつけて教えている点とその理由について紹介する。
立教女学院中学校高等学校数学科教諭 小澤頌
「高校数学へのひろがり~中高連携を意識した指導のくふう~」(2013年10月作成)より。(a+b)2 の条件を変えた式の展開について考察した。乗法公式を忘れても,面積図や体積図を利用すると,また導き出すことができる。さらに,展開式におけるそれぞれの係数の意味がわかる。高校でも,乗法公式を学ぶ。そのときにも,ただ公式を暗記し,練習を繰り返すのではなく,意味をじっくりと考えたい。
東京書籍(株) 数学編集部
パスカルの三角形を見て気づくことや数列の和との関連、三角形n倍角の公式との関連について触れ、この題材は数学の不思議さや面白さを楽しめ、発展して探究することができる題材であると述べている。
東京学芸大学附属高等学校教諭 大谷晋
「よくわかる! 小・中・高 算数・数学のつながり」(2013年10月発行)より。教科書から抜粋した紙面を通して「どの学年で」「どんな内容を」「どのように学んでいるか」が概観できるようになっております。学習内容のつながりや扱いなどの概要の説明,学習段階・学習内容の一覧,学習内容に関する教科書紙面,学習内容に関する留意点(児童,生徒の実態,取り扱い上の配慮)などで構成。
東京書籍(株) 算数・数学編集部
教科書「数学1」「数学A」(2001年度版)準拠。10分間テスト。1ページ目がテスト問題,2ページ目が解答になっています。基礎計算の徹底と確認テスト。
東京書籍(株) 数学編集部
「センター試験『高校数学』過去問題集(2007年6月作成)」より。2003年追試験(数学I・A)第3問(1)(2)。この資料全体は,東京書籍「数学A」(2008-2013年度用)「数学B」(2008-2013年度用)の教科書の目次に準拠して,2000年から2007年までのセンター試験問題の小問を分類したものです。この問題は,そのなかの1小問です。データは問題と解答を記載。授業の後,まとめとしての演習問題などでご利用いただけます。
東京書籍(株) 数学編集部
「高等学校数学実践事例集」より。部分分数の計算・規約分数式の計算。この資料は,高校数学の教科書で取り扱う内容に関して,いろいろな角度から解説をしたものです。それらは,導入例や,参考になる先生方へのコメント,中学校の復習,発展的内容,教科書で扱っている内容の背景などを集めたものです。各内容は1ページにまとまっています。
稲永善数
「ニューサポート高校「数学」vol.33(2020年春号)特集:新教育課程に向けたポイント整理」より。作家井上ひさし氏の言葉に『難しいことを易しく,易しいことを深く,深いことを面白く』がある。私が,県教育委員会で仕事をしていたころ,新規採用教員の辞令交付式の挨拶でよく語った言葉である。学校現場で教科指導をする際,教員にとってごく当たり前の事でも,生徒にとっては難しく思えるものが多くある。教壇に立つ我々は常日頃から,難しい内容でも,易しく,深く,面白い授業を作ることを心掛けなければならない。
長崎大学教授 中川幸久