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ニューサポート高校「数学」vol.36(2021年秋号)より。いわゆる「統計的仮説検定」に関係することではあるが、現場でご指導されている先生方と意見交換をした際にも、「これまで触れたことがない内容でどう教えればよいかわからない」、「数学Bの内容とは何が違うのか」などのお話を耳にする。現行の教科書では統計的仮説検定には触れてはいないが、以前の教科書を探すと、取り扱っているときもあるが、それらは新課程での数学Bで取り扱っている確率分布を利用したものであり、数学Ⅰの段階で確率分布を使わずにどう教えればよいかの悩みは出てくると思われる。ここでは、このような状況下で、数学Ⅰにおける「仮説検定の考え方」をどのように考えればよいかについて述べる。
実践女子大学教授 竹内光悦
ニューサポート高校「数学」vol.36(2021年秋号)より。2022年度入学生から年次進行で実施される高等学校学習指導要領数学における統計的探究プロセスの充実は自然な帰結です。また、内容・方法面の一つの特徴として仮説検定の考え方を数学Ⅰで扱うことも注目に値します。数学Bで扱う仮説検定では、不確実な事象に対し設定した帰無仮説と対立仮説に対して、標本データをもとに二項分布をはじめとする確率分布から統計量を算出します。そして、事前に設定した有意水準に基づく統計量から帰無仮説の棄却を判定します。これに対してインフォーマルな統計的推測では、確率分布のかわりに実験やシミュレーションソフトを通して得た観測データから統計量を求め、帰無仮説の棄却を判定します。本稿では、この仮説検定の考え方を扱う授業実践の構想・実践を報告します。
東京都立工芸高等学校教諭 上田凜太郎
ニューサポート高校「数学」vol.38(2022年秋号)(特集:新課程における統計の扱いについて/大学入試と思考のプロセス)より。現代政治学の目的は、例えば、ロシアや中国のような専制体制の独裁者たちはなぜ権力基盤を安定させることができるのか、排外主義的な政党や政治家はどのような人々に支持されるのか、女性や若手の政治家は男性や古株の政治家とは異なる政策を実現するのか、などといった問いに答えようとする。
ミシガン大学政治学部助教授 白糸裕輝