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【物理アイデアカード】 電磁力・教育情報・演示実験・生徒実験・電磁誘導・工作・静電気。(1)簡単に作れ,授業で重宝するので,ぜひ作っておくことをお勧めします。(2)平行な導線間に働く引力によって,バネが縮む。下端が離れて電流が流れなくなる。重力によって再びバネが伸びる。下端が接触して電流が流れる。鉄芯を入れると磁束密度が増し,引力が大きくなる。より激しくはねる。(3)身近な材料で簡単なモーターを作り,電磁力とモーターの原理を理解する。自分が作ったモーターが回るのは感動的であり,興味付けとしても非常に効果がある。(4)磁界中で電流の受ける力を利用した機器の例としてスピーカーを取り上げ,身近にあるものを使ってつくる。(5)10数万ボルトの高圧静電気を利用した放電実験を体験する。広島県高等学校教育研究会理科部会物化部「理科アイデアカード」編集委員会 物理班作成「理科アイデアカード・物理編第Ⅲ集」より。
広島県高等学校教育研究会理科部会物化部「理科アイデアカード」編集委員会
「物理Ⅰ 5分間テスト」物理 Ⅰ教科書(平成19[2007]年度版)に準拠より。A4判横,1ページで,左半分テスト,右半分に解答の構成になっています。授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できます。
東京書籍(株) 理科編集部
テスラ(物理学者)東京書籍作成2004年6月Tesla Nikolaアメリカ,1856-1943科学者人物誌―物理アメリカの電気エンジニア。電気事業の勃興期にあって,電気工学の交流や高周波といった分野で多大な貢献をした。テスラは,オーストリア=ハンガリー帝国支配下のクロアチアで,セルビア正教の司祭を父親として生まれた。母親は十分な教育を受けていたわけではなかったが,家事や農作業に用いる道具の創意工夫に長け,発明の人であったといわれている。テスラはとくに数学に才能を見せ,実科ギムナジウムを経て,1875年にグラーツの工科大学に入学した。在学中に,交流で動くモーター(誘導モーター)の可能性を考えるようになる。それまでのモーターは直流で動くもので,整流子とブラシを用いてコイルに流れ込む電流の向きを変える必要があったが,テスラは電気火花という電気的損失を出しながら動作するこれらの機構が交流を採用することで不必要になると考えたのだった。この考えは教授によって否定されてしまうが,テスラはその考えをその後も暖めつづけた。
東京大学大学院総合文化研究科講師 岡本拓司
ギルバート(物理学者)William Gilbertイギリス,1544-1603科学者人物誌―物理イギリスの医師。代表的な著作は『磁石論(De magnete, magnetisque corporibus, et de magnete tellure ; ... 1600)』と『われわれの月下界についての新哲学(De mundo nostro sublunari philosophia nova, 1651)』である。とくにギルバートはこの『磁石論』で,古くからの迷信や憶測を脱却した磁気論を展開し,近代的な実験科学の基礎を築いた一人に数えられるようになった。
東京大学大学院総合文化研究科講師 岡本拓司