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本稿は,2019年度 大学入試センター試験 「物理」の講評と解説である。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
愛知県立旭陵高等学校 松野聖史
ニューサポート高校「理科」vol.37(2022年春号)より。アインシュタインの相対性理論によれば「重力が強いところでは時間はゆっくり進む」という。これまでロケットや人工衛星を使った実験で検証されてきたわずかな効果だが、極めて高精度な原子時計によって、普段の生活のスケールでも観測できるようになった。こうした時間計測の進展は、未来の物理学や社会をどう変えるだろう。
理化学研究所 香取秀俊
センター試験の「物理」について講評する。今年度は,音の分野と原子分野が選択となり,昨年度まで選択だった熱力学の問題が必答になっていた点が大きく変化したことだ。
愛知県立中村高等学校 松野聖史
2020年度より,現行の大学入試センター試験が廃止され,「大学入学共通テスト」が実施されることになるのは,ご存じのことかと思う。今回の2回目の試行調査は,平成30年11月10日~11日に,全国約8万4,000人(受検予定者数)の高校生に対して,実際の試験実施体制により近い形で,大学入試センター試験を利用する大学を会場として以下のような趣旨の問題にて実施された。テレビや新聞では,あいかわらず,国語や数学の記述式の問題のところばかりがクローズアップされていたが,理科においても,作問の方向性がはっきり見えてきたような……,というのが僕の個人的な感想である。
愛知県立旭陵高等学校 松野聖史
1月、今年で3年目をむかえる大学入学共通テストが実施された。本稿では、2023年度大学入学共通テスト「物理」を講評・解説する。
愛知県立旭陵高等学校 松野聖史
1月、今年で2年目をむかえる大学入学共通テストが実施された。本稿では、2022年度大学入学共通テスト「物理」を講評・解説する。※文中の数式は、「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには、「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。会員向け無償ダウンロードはこちら
愛知県立旭陵高等学校 松野聖史
今回新たに実施された大学入学共通テストは,本試験の2週間後にも,コロナ対策の休校による学習の遅れや,第1日程での体調不良等による受験の延期に対応して第2日程が実施された。第1日程の試験内容の傾向が従来のセンター試験と大きく変更されていたため,第2日程の問題内容に注目が集まった。本稿では,2021年度 大学入学共通テスト「物理(第2日程)」を講評・解説する。
愛知県立旭陵高等学校 松野聖史
いよいよ始まった「大学入学共通テスト」。今回はまさにその初年度の実施であった。本稿では,2021年度 大学入学共通テスト「物理」を講評・解説する。
愛知県立旭陵高等学校 松野聖史
今年度は、「大学入学共通テスト」と名称が変わってからの4年目となる。本稿では、2024年度大学入学共通テスト「物理」を講評・解説する。※文中の数式は、「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには、「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。会員向け無償ダウンロードはこちら
愛知県立旭陵高等学校 松野聖史
ニューサポート高校「理科」vol.30(2018年秋号)より。今改訂のポイントは,目標に「~理科の見方・ 考え方を働かせ,見通しを持って観察,実験を 行う…(中略)…科学的に探究するために必要 な資質・能力を育成する」とあるように,学習 活動を「内容ベース」から「資質・能力ベース」 に変えていくことを求め,かつ必要な資質・能 力を,三つの柱として明確化したことである。 この柱を,またそのなかでも特に「思考力・判 断力・表現力等」をどのように育むかというこ とは,求められる思考力とは何かということを 含め,これから各学校で検討しなければならな い点である。
東京書籍(株) 理科編集部
ニューサポート高校「理科」vol.31(2019年春号)より。今回の試行調査(以下,試行調査と呼ぶ)の 大問数は3,設問数は11 に対し,現行のセン ター試験(以下,現行試験と呼ぶ)は大問数 3, 設問数 13 で,設問数は減少している。しかし, 設問が長文化し,実質的な分量としては現行試験と大差ないと考えられる。また,平易な設問でも基礎をきちんと理解し運用できるかを問えるよう工夫がされていることと,考察問題が現 行試験よりも難しくなったことから,難易度は 現行試験に比べやや難と考えられる。
首都圏予備校講師 鈴木悠
大学入試センターが,平成29年12月4日に,結果速報および,問題,解答例,採点基準等を公開したので,今回,「物理」の問題について,どのような問い方によって,大学入試センターのいう“知識の理解の質を問う問題や,「思考力・判断力・表現力」を発揮して解くことが求められる問題”が出題されているのか,その点に注視して,問題を分析した。
愛知県立旭陵高等学校 松野聖史
ニューサポート高校「理科」vol.36(2021年秋号)より。今日のデジタル・エレクトロニクス社会を支えている先端技術の大部分は、物性物理学と呼ばれる分野の研究の産物である。「物性物理学」は文字通り、物質の様々な性質を物理学的視点から研究する学問分野であるが、その理解は、力学・熱・波・電磁気学といった古典物理学のすべてと、原子・分子といった微視的世界を記述する量子論の知識の総結集の上に成り立っている。いわば、これらの基礎的学問を統合して、現代の科学技術へと橋渡しをする学問が物性物理学だと言ってもよいであろう。
東京大学大学院総合文化研究科教授 前田京剛
『改訂 新編物理基礎』の全内容をできるだけ取りこぼすことなく,わずか8回の授業で完結させるために編集された,通信制高校の授業で実際に使用した授業プリントです。各回のプリントは,①単元の目標(授業で伝えたいと考えた内容),②教師用プリント,③生徒用プリントから構成されています。全国の先生方の参考となり,お役立ていただければ幸いです。
愛知県立旭陵高等学校教諭 松野聖史
本誌は,東京書籍が発行する高校理科の教育情報誌です。今回は,"「大学入学共通テスト」は どうなるか?"というテーマで特集を組みました。「大学入学共通テスト」の理科全体の傾向,また物理,化学,生物教育それぞれの視点からの出題傾向を読み解きました。また,連載「実験観察を始めてみよう」の第1回として,「炎の温度と黒鉛の性質」「三態変化で分子運動と分子間力を実感」の実験を紹介します。
東京書籍(株) 理科編集部
水族館のイワシの群れや,夕方いっせいに飛んでいく鳥の大群,渋谷のスクランブル交差点の人の流れなど,見事に統制がとれている集団がある。もう少し小さなレベルでは,ペトリディッシュの培地の上で増殖する細胞や,細胞の中に張り巡らされた細胞骨格タンパク質のダイナミクスなども,あたかもどこかに指揮者か監督がいて,そのシナリオ通りに役者が動いているように見える。このようなスケールや物性,相互作用の仕方まで異なった現象が,アクティブマターというキーワードに集約され,共通した物理法則で説明されはじめている。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
上野の国立科学博物館に息子と行ってみた。入ってすぐにあるらせん階段の地下一階に,直径23センチの鉄球が天井からワイヤでぶら下げられていて,静かに反復運動をしていたのだが,この動きにすっかり見とれてしまった。これは地球の自転を証明した「フーコーの振り子」とよばれる有名な実験の再現である。周期はヒモの長さのルートに比例するから,毛糸に五円玉をぶら下げた催眠術に使うくらいの振り子と比べると,ヒモの長さが100倍,周期は10倍ほども違う。だから,かなりゆっくりとした動きに感じられる。神々しいと言ってもいい優雅な動きだった。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
現代の科学は参画する研究者の数が多くなる傾向がある。それでは,研究の規模は研究の質にどのような影響を及ぼすのだろうか? 2月号ネイチャー誌に興味深い論文が報告されていたので紹介したい(1)。要約すると,大きな研究チームは旬の話題を発展させたものが多く,それだけ注目が集まりやすい。一方,小さな研究チームのテーマは革新的な成果につながりやすいのだという。つまり,大型の予算が必要になる大規模なテーマも,ひとりで試しにやってみるようなテーマも,いずれも科学の発展には不可欠なのである。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
寺田寅彦(1878年-1935年)は敬愛する科学者の一人である。「科学というものは結局言葉であり文章である」と言うように,論理や数式だけに頼らず「言葉」を思考の道具にするところに魅力がある。当たり前のことを観察し,鋭敏に言語化できる。例えば,絵の描き方についてこんなふうに説明する。科学者はふつう,こうは言えないものだ。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎