教科書の単元から資料を探すページです。
ニューサポート高校「理科」vol.35(2021年春号)より。2020年12月6日,午前3時59分(現地時間),オーストラリアの夜空に1点の光が確認された。小惑星探査機「はやぶさ2」から分離された再突入カプセルが流れ星となって発光したものである。約10年前(2010年6月13日)に「はやぶさ」が地球帰還したときとは違って,今回はカプセルだけが一筋の光跡を描いて夜空を駆け抜けていった。
JAXA はやぶさ2プロジェクト ミッションマネージャ 吉川 真
南十字星と流星、撮影年月:1992年12月、撮影者:北多摩高校 大桐、撮影場所:西オーストラリア・パース。南十字星を撮影していたら、突然、流れ星が飛び込んできました。流星は地球外の空間から固体粒子が高速で突入し、地球大気と衝突して発光する現象です。夜空に急速に動く光のすじが現れ、一瞬で消えるように見えます。流れ落ちるようなので流れ星ともいいます。さて、何をお願いしましょうか・・・。
東京都立北多摩高等学校 大桐
日食は,地球と太陽と月の位置関係を説明する上で大変象徴的な自然現象です。特に新学習指導要領で新たに加わった小学6年太陽と月,中学3年での日食,月食,月の満ち欠けの学習を進める上でも貴重な現象です。ぜひとも,来年の金環日食を学校として積極的に活用し,子どもたちに自然の不思議さを肌で感じ取る機会にしていきたいものです。本稿では日食を観察させる方法を解説しています。
さいたま市立慈恩寺中学校校長 加藤 明良
月のクレーター ケプラー、撮影年月:1998年11月、撮影者:北多摩高校 大桐、撮影場所:東京都日野市。写真はドイツの天文学者ヨハネス・ケプラーの名が付いたクレーターです。ケプラーはコペルニクスの太陽中心説を支持し、惑星の運動が楕円軌道であることをはじめ、惑星運動に関するケプラーの法則で有名です。直径35kmのクレーターですが30~50kmも伸びる光条をもつクレーターです。コペルニクス・アリスタルコス・ケプラーはいずれも地動説に関係した科学者たちで月面でもよりそった配置にある点が面白いです。
東京都立北多摩高等学校 大桐
月のクレーター コペルニクス、撮影年月:1998年11月、撮影者:北多摩高校 大桐、撮影場所:東京都日野市。クレーターに科学者の名を付け始めたのはイタリアのリッチョリで、写真は「地動説」で有名なニコラウス・コペルニクスの名が付いたクレーターです。一般に月のクレーターの大多数は隕石の衝突によって作られたと考えられており、クレーターの形は単純なおわん型のものから平底型・中心丘型・多重リング型などいろいろ見られます。また、比較的新しいクレーターの周囲には「光条」とよばれる明るい放射状のすじが走っています。
東京都立北多摩高等学校 大桐
月のクレーター ティコ、撮影年月:1998年11月、撮影者:北多摩高校 大桐、撮影場所:東京都日野市。写真はデンマークの天文学者ティコ・ブラーエの名が付いたクレーターです。満月のとき、ひときわ明るい放射状のすじが目を引きます。このすじは「光条」とか「輝条」とよばれており、新しいクレーターに見られます。光条の幅は8~15kmほどで長さは2500kmにおよぶものもあります。直径はおよそ85km、中央部のセントラルピークの高さは1700mで内壁は幾重にも重なっており、急峻な傾斜です。
東京都立北多摩高等学校 大桐
ニュ-サポ-ト高校「理科」Vol.7(2007年春号)より。2006年8月,プラハで開催された「国際天文学連合(IAU)」の総会に出席した。そのときの様子をまとめた。
東京書籍(株) 理科編集部
百武彗星、撮影年月:1996年3月、撮影者:北多摩高校 大桐、撮影場所:New Zealand 北島。彗星の尾は彗星が太陽の1.5天文単位くらいまで接近すると発生するといわれています。尾には2種類あり、頭部から太陽の反対方向にまっすぐのびる青い色をしたタイプⅠの尾と、少し湾曲し赤みがかったタイプⅡの尾があります。タイプⅠの尾は気体であって、一酸化炭素イオンが含まれており、スペクトルには紫色から緑色の波長域に強い輝線群を示します。タイプⅡの尾は、ダストの集りで、太陽光を反射した連続スペクトルが観測されます。
東京都立北多摩高等学校 大桐
東書教育シリーズ中学校理科「先生,モノグリセリドって何?」-教科書記述の変更点-(2012年10月発行)より。2006 年夏,プラハで開催された国際天文学連合(IAU)の総会で,冥王星は,惑星ではなく準惑星となりました。従来の教科書の記述を書きかえることになったこの大事件から,もう6 年がたとうとしています。ここで改めて,その概要と意義および指導上の留意点などをまとめてみたいと思います。
東京書籍(株) 理科編集部
皆さんにとって馴染みのある天体はなんでしょうか。天体とは「太陽・恒星・惑星・星団・星雲など宇宙空間に存在する物体の総称」のことですが、星などに特別な思いのある人を除けば「月」をあげる人が多いのではないでしょうか。
元筑波大学教員免許更新講習講師 鈴木伸男
東書教育シリーズ「自然に対する興味・関心を誘う『科学読み物』」2000年発行より。「この岩石は約22億年前のものだ」というような言い方がよくされるが,何億年,何十億年という岩石の年齢を一体どのようにして決めることができるのだろうか。もっともいっぱんに用いられているのは,放射能をもつ元素の含有量を調べる方法である。
東京書籍(株) 理科編集部
ニュー・サポート高校理科Vol.5 2006年4月発行より。すべてが小さいながら,壮大なミッションのクライマックスが終わった。地球から3億kmの彼方で,本体の大きさがたった1.5m,太陽電池のパネルを含めても6m程度の探査機が,差し渡し約500mの小さな天体の探査に挑んだのである。小惑星探査機「はやぶさ」。まさに“英知の鷹”が,数々の世界初に挑戦したのである。
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部助教授 吉川真
2010年6月13日,22時51分(日本時間)。オーストラリアのウーメラ砂漠上空に「はやぶさ」が戻ってきた。
宇宙航空研究開発機構 准教授 吉川真
ニュ-サポ-ト高校「理科」Vol.7(2007年春号)より。2006年8月,プラハで開催された「国際天文学連合(IAU)」の総会で,「惑星の定義」が採択され,冥王星は太陽系外縁部に広がる新しい太陽系の仲間の代表と位置づけられた。
東京書籍(株) 理科編集部