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ヨハンス ペーター ミュラーフランス,1801-1858科学者人物誌―生物ミュラーは,当時フランスの領有下にあったライン河畔はコブレンツの,町家の生れ。神学・哲学から人体や博物にわたる手広い窮知心は,生得のものらしい。手近のボン大学医科へ進むが,“自然哲学”や“生気論”の風靡する当時のドイツ知識界は,彼にとって,いまひとつ好適な環境という所から遠かった。「動物の運動について」の学位論文でボン大学を終えて,ベルリン大学に進み,解剖・生理学教授ルドルフィの解明・実証的な学風に触れたのが一大転機となった。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
例年,地方の役所に勤めたがる大学院生がいる。がつがつと研究をしない,いわゆる「草食系」の若者に多い。実際に公務員試験を受けるかどうかは別にすれば,3割くらいはいるように思う。地方公務員になった同級生は役所の仕事も実は大変だと言っているが,大学院生たちの抱いている印象はまったく違う。
筑波大学大学院数理物質科学研究科准教授 白木賢太郎