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平面上のベクトルが終わると,空間内のベクトルを扱うための準備として,空間における直線や平面について扱います。ただ,その後の展開は平面の場合と同じです。平面は2次元で,平面上の点は x y 座標で表します。一方,空間は3次元ですから,空間内の点はx y z 座標で表します。また,同様に平面ベクトルは成分表示するときには,x成分,y成分で表し,空間内のベクトルは成分表示するとき,x成分,y成分,z成分で表します。一言で言ってしまえば,座標にしろ,ベクトルの成分表示にしろ,実数倍,和,差,平行,分解,大きさ,内積,分点などの計算は,扱うものが2つから3つに増えただけであり,基本構造は同じです。指導する方としては,ポイントを押さえて,サッと済ませて,理解を深める問題に取り組ませたいものです。本稿では,授業で実践したことを紹介しました。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
教材研究を進めていると,生徒にいかに分かりやすく伝えるか,または,いかに印象に残すことができるか,更には,素材の理解をどれだけ深められるか,という教材のツボとも言うべきポイントによく出会う。しかし,実際の準備の時間不足やその時の仕事の過多を言い訳に,その理想を実現できないことが多い。今年度は,あまり過剰な準備をせずに,授業の中にスムーズに実験的な要素を取り込みたいと当初から考えており,自分の理想的な展開ができた教材をいくつか得ることができたので,写真や実際のプリントなどを提示しながら報告したい。
鹿児島県立鹿児島中央高等学校 堂薗幸夫