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n進数どうしの四則計算については,これまでの10進数の計算にあまりにも慣れているのでそれを10進数以外の数の四則計算にそのまま適用し,結果の違いに戸惑う生徒が出てくる。たとえば11011-1101という10進数の引き算は暗算で即座に9900と出せる生徒でもこれが11011(2)-1101(2)となると案外できないことがある。何進数かを表す右の括弧を除けば見かけが同じ数の四則計算については,n進数とはどのような構造の数であり,四則計算はどのようなメカニズムで計算が遂行されているかを考えさせてくれ,整数の性質の理解を深めるものである。 本稿では,n進数の割算でも必要になる引き算について,「上の位から借りてくる」という意味を中心に考察する。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。会員向け無償ダウンロードはこちら→https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/login/newenter.php?wurl=/detail/40776/
山口県立高森高等学校教諭 西元教善
大学入学共通テストにおける記述式問題は先送りになったが,いずれこのような形式で出題されるので現高1生も準備しておく必要がある。よくある問題形式は「花子さん,太郎さん」あるいは「花子さん,太郎さん,先生」による対話形式によるものである。タイトルの「共通テストの記述式問題を意識した定期考査問題」は,高1生を対象にしたものである。生徒は,模試で「花子さん,太郎さん,(先生)」による対話形式による問題を経験しているが,これまでにない問題形式に戸惑った生徒もいたであろうと思われるので,定期考査でも慣れさせておく必要性があると思い,出題してみた。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。会員向け無償ダウンロードはこちら→https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/detail/40776/
山口県立光高等学校 西元教善
数学Aの「整数の性質」ではn進数を扱い,10進数をn進数に変換する方法を学ぶ。仮に授業で10進自然数からn進自然数への変換と,10進小数からn進小数への変換を両方扱う場合,生徒にとってはわかりづらく混乱しやすい。ややもすると,生徒が納得できる説明は省き機械的に変換方法だけを教え,暗記すればよしとする用具的理解になることが多いのではないか。本稿では生徒が真に理解できる変換メカニズムを考察する。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。会員向け無償ダウンロードはこちら
山口県立光高等学校 西元教善