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「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年10月)より。働きがいのある,人間らしい仕事。これをディーセント・ワークといいます。全ての人にディーセント・ワークがあり,健全な労働環境と十分な雇用を実現するには,失業(特に若年層)や児童労働,労働搾取といった労働問題だけでなく,これまで学んできた貧困や飢餓,教育,ジェンダー,衛生,エネルギーなどの問題も含めて解決していく必要があります。日本においても,「ブラック企業」「過労死」「ワーキング・プア」「やりがい搾取」やさまざまなハラスメントなど,健全ではない労働環境による問題があります。
東京書籍(株) 家庭編集部
「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年8月)より。生物学的な性別に対して,社会的・文化的に形成される性別を「ジェンダー」といいます。男女格差指数(ジェンダー・ギャップ指数)は,各国のジェンダー不平等の度合いを指数にしたものです。国際的に見ると,日本は 144 か国中第 114 位。特に経済的平等や政治参加の分野で格差が大きいです。女性に対する差別や暴力(人身売買や性的その他の搾取),有害な慣行(強制結婚,女性切除など)などを撤廃し,あらゆる場面での平等を実現することは,性別に関わらず誰もが自分らしく活躍できる社会の実現につながります。
東京書籍(株) 家庭編集部
「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年8月)より。1989 年に国連で採択された「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」には,世界中の子どもが持つ権利と,親や社会が果たすべき義務が示されています。「教育を受ける権利」もその 1 つ。しかし,世界で約 1 億 2,000 万人の子どもが,教育を受けられていません。また,若者の識字率は女性 85%,男性 92%(世界平均)。国によっては女性の識字率が男性の半分しかないところもあり,教育を受ける機会には大きな男女格差があります。
東京書籍(株) 家庭編集部
「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年7月)より。「飢餓」とは,健康な生活を送るための必要・十分な食べ物が不足している状態のこと。世界では約8億 2,000 万人(2019 年),約9人に 1 人が栄養不良の状態にあります。飢餓の背景には,自然災害や紛争などの突発的な問題だけでなく,農業の生産能力が低いことや低賃金・低所得,不公平な経済の仕組み,投資や需要増などによる高騰など,慢性的・構造的な問題があります。解決には,政治,経済,環境,教育などさまざまな視点から考えることが必要です。
東京書籍(株) 家庭編集部
「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年5月)より。「絶対的貧困」とは,一定の所得水準に満たない状態のこと。国連では,1 日 1.9 ドル未満で生活している状態を「極度の貧困状態」と定義しています。世界銀行の統計によると,「極度の貧困状態」で生活しているのは,世界の約 10 人に1人です。「相対的貧困」とは,その国の貧困線(「国民を所得の多い順に並べたとき,真ん中の人」の半分)未満の状態のこと。日本は,子どもの相対的貧困率が13.9%(2015 年)で,OECD 加盟国の中でも高い数値です。
東京書籍(株) 家庭編集部
「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年5月)より。SDGsとは,国連で決めた「持続可能な開発目標」のこと。2015 年,「誰も置き去りにしない(no one will be left behind)」社会を創造するために,国連総会で採択されました。今だけでなくこの先もずっと,地球上の誰もが安心して,満足に暮らしていけるようにするには,SDGsの 17 の目標を,2030 年までに達成する必要があります。そのために,社会の担い手である私たちは, どのように生活を変えていけばよいのでしょうか。家庭科には,そのヒントがたくさんあります。各目標についてくわしく知り,持続可能な生活と社会を実現していきましょう。
東京書籍(株) 家庭編集部