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311 倫理3 キリスト教の展開

指導資料

  • パウロの書簡に見る贖罪の思想について(とくに,ローマ書 5章 12節を中心として)
    2000年03月10日
    • 地歴・公民・地図
    • 実践事例
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    パウロの書簡に見る贖罪の思想について
    (とくに,ローマ書 5章 12節を中心として)

    [本文より] イエスの死後,数十日にしてエルサレム教会は成立した。12弟子やそれに近かった人々が,ヨハネ・マルコの家に集まっているとき精霊降臨があったといわれる。しかし彼らは純粋にユダヤ人であり,ユダヤ人とユダヤ教から離れる意識はなかった。一緒にパンをさくとか,午後三時に神殿に祈りに行くとか,聖書を読み共に生活するということなどに見られるようにユダヤ教圏内に生活していた。つまりキリスト教は出発時にあっては,ユダヤ教と未分離だったのである。しかしながらパウロは,ユダヤ民族をとおして与えられた約束が(全世界のものとなる福音を)どのようにして異邦人に条件なしに適用できるかという事を考え,そのため彼は外的な制約のみならず内的な・宗教的な,ほとんど本質にかかわる事さえも打ち破ってしまおうとした。この事は,エルサレムの教会においても分かってはいたが,実際には展開されなかったし,イエス自身の場合でも展開は疑問である。ところが異邦人伝道に全生涯を捧げたパウロは,この事に身をもって戦っていったのである。そしてパウロに起こった様々な問題に答えるものとして数々の手紙を書いた。(従って様々な内容の手紙があり,問題を状況から切り離したり,抽象的に考えると意味が分からなくなったり,言おうとした事を引き出してしまう等の問題点が生じてきた。)パウロの考えた事は,ユダヤ人(特にユダヤ教の指導者たち)にとっても予想できなかった事でもあった。従ってユダヤ教の指導者たちから非常に攻撃をうけたのである。旧約によるユダヤ人は選民であったが,パウロにとっては撤廃されなければならないことであったし,それがイエスの福音であった。パウロは律法を揚棄し,イスラエルの選民意識を撤廃する事により福音が明らかにされ真の連帯がうまれると異邦人に教えたのである。このパウロの贖罪の思想について,ここでは主にローマ書を中心に考えて行きたいと思う。

    郡山女子大学附属高等学校 大塚啓一郎

問題・テスト資料

プリント資料

  • [2015倫理ITサブノート]キリスト教
    2015年07月06日
    • 授業プリント・ワークシート
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    [2015倫理ITサブノート]キリスト教

    2015年度版「倫理」 IT 授業サブ・ノート(新課程『倫理』[2東書・倫理306]に対応)より。ヤハウェ/選民思想/十戒/律法の内面化/アガペー/隣人愛/罪(原罪),パウロ/贖罪/信仰義認/アウグスティヌス/三位一体/神の国/トマス・アクィナス/スコラなどを中心に扱います。(教科書p.39-43,p.43-46)(初版2013年6月,第2版2014年6月,2015年度版2015年7月)

    福岡市立福翔高等学校 河村敬一,福岡県立宗像高等学校 國松勲

その他資料

  • [世界史トピック11]西欧中世の大学
    2007年08月29日
    • 地歴・公民・地図
    • エッセイ
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    [世界史トピック11]西欧中世の大学

    大学の発祥は,司教座聖堂・修道院の付属学校として始まり,4学部7自由学科は,よく知られているところである。西欧では,12世紀に存在した大学は6大学でイタリアのサレルノ・ボローニャ・レッジョ,フランスのパリ・モンペリエ,イギリスのオックスフォードである。ヨーロッパ世界の成立と変容・中世ヨーロッパ文化・スコラ学と大学。

    山形中央高校 加藤亨

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