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ニューサポート高校「社会」vol.26(2016年秋号)より。幸徳の『帝国主義』にもどれば,幸徳は「軍 国政治の行わるる一日なれば,国民の道義は一 日腐敗するなり」(76 頁)と強い警告の言葉を 発していた。しかし幸徳の意に反して,日清戦 争を機に「ジンゴイズム」の現象は生まれ,ま た全国で軍国主義の象徴たる記念碑は広い裾野 をもった“軍国の文化”として明確な地歩を築 いたのも事実である。
名古屋大学大学院教授 羽賀祥二
日清戦争を境として東アジアにおける日本と中国の地位の変化と日本が東アジアに対して使用した東洋という自称について,その意味を解説している。
お茶の水女子大学大学院教授 小風秀雅