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「教室の窓 北海道版(小・中学校)vol.14」より。北海道教育委員会では『今日の急速な社会変化の中にある学校が諸課題に対応していくため,教員に視野を広げる機会を与え,これを通じて得たものの見方や考え方を学校教育に還元していく』というねらいの下,教員長期社会体験研修を実施している。そのいくつかの受け入れ先のひとつにJICA北海道(札幌)がある。今から約10年前の2008年1月,私はJICA北海道主催の教師海外研修で10日間ほど,アフリカのタンザニアを訪れる機会に恵まれた。教師海外研修とは,全国の各JICA国内拠点でそれぞれ実施している,国際理解教育に取り組んでいる教員・教育関係者を対象とした研修だ。開発途上国における国際協力の現場や,現地の人々の生活を視察する。更に,事前・事後研修を行い,現地での取材や体験をもとにした,国際理解教育のオリジナル教材を作成する。この研修に参加して教材を作成し,学級の子どもたちに授業したところ,大変興味を持ってくれたのだ。私はその面白さに魅せられてしまい,このような機会にたくさんの教員や児童生徒に出会ってほしいと思うようになった。
教員長期社会体験研修員 千歳市立北栄小学校教諭 堀幸美
高校という職場で働きながら、絶えず疑問に感じていたことがある。それらは、突き詰めれば、高校世界史の授業は如何にあるべきか、世界史の授業で教えるべき「歴史」とはなにか、ということであった。2012年20数年ぶりに大学院生に戻り、学ぶこととなった。それから1年が経過し、社会科教育学の抱える問題点も多く見出したが、一方で、新たな刺激を受けることも多々あった。最大の収穫は、これまで振り返ることのなかった「世界史」という教科を、その成立から概観することができたことと、これまで思いもしなかった視点で世界史の授業を構築する機会を得たことであった。 本稿は、2012年度社会科教育特論(山下宏文教授)の講義において課された、「環境教育の一環を担うため、森林問題を扱いうる世界史の授業を考案する」という課題に対しての、回答報告である。世界史で森林問題、というあまり前例のない取り組みであるが、それゆえ、参考となるところもあると思う。多くの御批正を賜りたい。
北海道立命館慶祥高等学校 齋藤忠和
「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年9月)より。上水道の普及している日本では,ほぼいつでもどこでも,安価で安全な水が手に入ります。けれど,それは当たり前のことではありません。世界で約 22 億人が,安全な飲み水にアクセスできず,不衛生な水で年間約 180 万人の子どもが亡くなっています。家族のために毎日遠く離れた水源へ水くみに行き,学校へ通えない子どももいます。
東京書籍(株) 家庭編集部