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(身近な算額を題材にして)図形問題追究コース

  • 数学
  • 実践事例
公開日:1999年04月15日
(身近な算額を題材にして)図形問題追究コース

数学は,累積的,体系的な性格の強い教科であり,学年が進むにつれ習熟の程度に差が出やすい教科と指摘されている。また,能力や個性の多様化は数学においては特に顕著であり,個に応じた教育の充実が一層求められている。 したがって,中学校段階の選択数学においては,数学学習に対する生徒の能力・適性,興味・関心等個性の多様化を踏まえて,一人一人の生徒の能力や個性を生かす学習活動を展開していく必要がある。 生徒一人一人が,「自分のよさ(興味・関心,意欲・適性)」を伸ばす,進んで学習することの楽しさや大切さを体感していくような学習を通して,自ら考え,自ら学ぶ力を養うということの実現が可能になる。

選択教科では,これまでに必修数学で学習してきている内容をふまえ,またそれらを活用し,発展させていく活動が行われる。この中には,日常の事象や歴史的な事象も多く含まれ,これまでの学習などで疑問に思っていることを取り上げたり,追究してみたい内容を自ら設定したりすることが可能になる。本コースでは,共通の課題として算学を取り上げ,それを通して身のまわりにある数学に触れ,挑戦するということをすすめる。 算額とは,和算を勉強している人たちが,問題を木の板にかいて,神社やお寺などにかかげた額のことである。十七世紀中頃には各地に算額があったとされているが,神社やお寺に算額をかかげるのは,難しい問題を自分で作り出すことができたことや,問題の答えを出すためにとてもよいやりかたがみつかったことなどのお礼の気持ちを表したものといわれている。また,なかには,自分はこんなに難しい問題の答えが出せた,だから,他の人もやってみてはというお知らせの意味のあるものや,和算の研究の記念にしたものなどがある。

埼玉県 Y.A

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