「求められる中学校社会科の実践プラン-教科書で学ぶ確かな授業構想-」(2006年10月)より。平成18年度用中学校社会科の教科書に沿った授業実践の報告です。基礎・基本を踏まえた学習指導上の工夫。
(1)身近な消費生活を中心に経済活動の意義を理解させる。
ハンバーガーショップの経営者のシミュレーション学習を行い,経済活動の導入とする。
(2)価格の働きに着目させて市場経済の基本的な考え方について理解させる。
価格の役割がうまく働かないとどのような弊害が生じるのかを,価格がシグナルとなる要素・独占価格・公共料金のしくみ等を踏まえて学習する。
(3)現代の生産のしくみのあらましや金融の働きについて理解させる。
資本主義経済の特徴を,企業のしくみを中心に学習する。また,経済の働きの中で,金融機関がどのような役割を果たしているのかについて学習する。
(4)社会における企業の役割と社会的責任について考えさせる。
働く人たちの労働条件を守り,改善するためにどのような法律があるのか。また,働くことの意味について,いくつかの具体的事例をもとに学習する。
東京書籍(株) 社会編集部