「世界遺産」写真資料2004年11月中学校社会編集部作成より。イグアス国立公園、国名と世界遺産登録年:アルゼンチン 1984年登録、ブラジル 1986年登録、写真提供:PPS通信社。「イグアス」とは先住グアラニー族の言葉で「大きな水」を意味する。ブラジル、アルゼンチンの両国にまたがるイグアス国立公園は、広さが約2200平方kmと東京都の面積(約2100平方km)よりも広い。この公園の主役は写真のイグアス滝で、落差60~80mを超える大小300弱の滝からなり、幅は約2700mにもおよぶ。この滝は広大な玄武岩台地の上にあり、地殻変動によって生じた垂直の割れ目を侵食して滝が形成されたと推測される。赤土の土壌(ラトソル)を溶かした褐色の水が、雨季には毎秒65000tも落ち流れ、現在も玄武岩台地を侵食している。滝はわずかながらではあるが、上流へ向かって移動しているのである。
写真提供 PPS通信社