「xの不等式ax2+bx+c>0を解け。」という問題を生徒にさせると,何割くらいの生徒ができるであろうか。以前「xの不等式ax+b>0を解け。」という問題をテストに出したことがあるが,予想通りというか「x>-b/a」とだけ答えた生徒が少なくなかったが,仮に「xの1次不等式ax+b>0を解け。」としても大差はなかったであろう。
問題なのは(ⅰ) a>0,(ⅱ)a=0,(ⅲ)a<0という場合分けが意識されていない生徒が少なくないことである。もっと基本的な問題「xの方程式ax+b=0を解け。」でも「x=-b/a」とだけ答えるであろう。
高校数学の第一歩は「場合分け」ということを何度も言っているのであるが,残念な結果であった。本稿では,これを改善すべく,場合分けを意識させるマーク式問題として生徒に提示したい。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
A4判たて,4ページ
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