社会科学習では,社会的事象に関わる確かな事実を把握するために,学習対象を実際に観察したり,調査したりする学習が重視される。そうした観察・調査活動の結果を確かな理解に結びつけるために,図書館資料などを活用することができる。学習指導要領には「学校図書館や公共図書館,コンピュータなどを活用して,資料の収集・活用・整理などを行うようにすること」と示されている。学校図書館を活用した社会科学習を展開することで,社会生活についての理解が深まり,公民的資質の育成につながっていくと考えられる。
白梅学園大学 佐藤 正志