[鹿児島県]ツルの飛来地、出水(いずみ)、撮影年月:2001年11月25日、撮影場所:鹿児島県出水市。世界一のツルの飛来地出水には、毎年10月中旬ごろから越冬のためにシベリアから1万羽を越すツルが飛来します。飛来のピークは12月下旬になります。冬を過ごしたツルは2月中旬から3月下旬ごろにシベリアに向けて帰っていきます。国から「特別天然記念物-鹿児島県のツルおよび飛来地」として指定されています。写真1:ツルのねぐらは、和泉市の北西部の荒崎田んぼと高尾野町下水流の出水東干拓にあります。ねぐらや給餌場として借り上げられた田んぼではたくさんのツルを見ることができます。また出水市、高尾野町、野田町の田んぼや畑で餌をとるツルの家族が見られます。写真2:ツルの種類としては、ナベヅルとマナヅルが主で、その他クロヅル、カナダヅル、ソデグロヅル、アネハヅル、タンチョウヅルの7種類が今までに確認されていますが、タンチョウヅルは近年飛来していません。写真3:ツルの保護のために、係りの人が朝早くから餌をまいています。えさとしては、もみ、はだか麦、小麦、さつまいも、あわ、そば、ハゼ、ドジョウ、タニシ、ミミズなどです。写真4:出水市では、ツル博物館「クレインパークいずみ」を建設して「ツルと人との存在するまちづくり」を目指しています。また「ツル観察センター」があり、間近にツルの生態を見ることができます。
東書Eネット事務局