「この問題を解け(このことを証明せよ)。」といっても解き方(証明の仕方)に制約のある場合がある。たとえば,図形の問題でx,Y等の式を使って解けということもあれば,ベクトルを使って解けということもある。
これなら分野の違いがあるからまだしも,同じ分野であっても,たとえば微分係数を求めるとき,導関数の公式から簡単に求めることができるにも拘わらず,微分係数の定義に従って求めよという場合もある。このように,同じ問題であってもさまざまな解き方があり,解き方に指定があることがある。裏を返せば,いろいろな求め方があるということでもある。
本稿では,関数の極限値の求め方について,求め方に指定がある場合について考えてみる。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
A4判たて,3ページ
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