社会科学習では「個々の児童に社会的な見方・考え方が養われるようにすること」をねらっており,そのために「社会的事象を比較・関連付け・総合して見たり考えたり」することが大切であるとされる。この「比較する」「関連付ける」「総合する」ということが,社会科学習における考えることの具体的な方法,すなわち社会科の思考方法である。したがって,社会科学習で思考力をはぐくむためには,子供たちがこの三つ方法を使って考える場面を効果的に取り入れることが必要である。このことについて具体的に考えていきたい。
白梅学園大学 佐藤 正志