周知の通り,三平方の定理は直角三角形の3辺の間にある関係を表している。その関係は,斜辺の平方は直角を挟む2辺のそれぞれの平方の和に等しいということであるが,これは斜辺を1辺とする正方形の面積は,直角を挟む2辺のそれぞれを1辺とする正方形の面積の和に等しいという図形的な意味もある。これを3項間の漸化式と結びつけて考察したい。本稿では,三平方の定理の図形的な意味を意識して,3項間の漸化式S1=a12, S2=a22,Sn+2=Sn+1+Snを満たす数列一般項{Sn}を求めてみたい。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
A4判たて,5ページ
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