[中国]ホージャ墳、撮影年月:1992年8月、撮影場所:カシュガル。玉ねぎ型の屋根と四隅のミナレットを特徴としたイスラム教のモスクに、かつてカシュガルの政治、宗教の支配者であったホージャ一族が祀られています。また別名香妃墓として知られています。清の乾隆帝(けんりゅうてい)は、香水もつけないのに身体から芳しい香りのする娘がいることを、聞きつけました。そこでその娘を側室にしようとしました。しかし、その娘は帝の要求を拒み、自ら死を選びました。そしてここに埋葬されたと言われています。人々はモスクの周りに花を植え、墓にその香りが届くようにしています。ウイグル族の誇りを示す悲しくも美しい物語です。
兵庫県市川学院市川高等学校 山本秀樹