[中国]カラクリ湖からムスタグ・アタを望む、撮影年月:1992年8月、撮影場所:パミール高原。パミール高原のカラクリ湖の背後にムスタグ・アタと呼ばれる山(7、546m)があります。この地方の遊牧民は氷河から流れ出る水の恵みを受けるだけでなく、山頂にかかる雲や風によって天候がわかるといいます。美しく白く光る稜線の氷河は夜明けとともに紫色に染まり、日中は青空に映え、夕日とともに赤く輝いています。キルギス族は「父なる氷の山」と含蓄のある名前で呼んでいます。どこからか牧童が馬を連れて現れ、どこかへ消えていきました。
兵庫県市川学院市川高等学校 山本秀樹