座標平面において,x座標m,y座標nがともに整数である点、つまり格子点(m,n)に有理数n/mを対応させると数列ができる。格子点P(m, n)の次に格子点Q(m´,n´)をとり,この順に……,n/m,n´/m´,……と並べて数列を作るとき,格子点の巡り方に応じてさまざまな数列ができる。たとえば,点(1,1)→点(2,1)→点(1,2)→点(3,1)→点(2,2)→点(1,3)→…のように巡っていくと,そのときには1/1,1/2,2/1,1/3,2/2,3/1,……という数列ができる。
すると,この数列に対して,たとえば有理数8/9,が初めて現れるのは第何項であるかとか,この数列の100番目の項は何であるかなどの問題を考えることができる。
本稿では,3つの巡り方を考え,それを群数列の問題として,上記の問題を考察する。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
A4判たて,7ページ
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