「教科書へ帰着すること」が、世界史Bの授業の大きな目標である。世界史選択者にとって、資料集はおもちゃ箱のようなものであり、教科書に比べると開きやすいのは当然であろう。授業中に、教科書の音読や黙読をさせるという方法もある。しかし、この方法は、近年の潮流であるアクティブ・ラーニングと逆行しており、私自身もあまり効果的とは考えていない。そこで、私は教科書を復習用教材と位置づけ、定期考査前に学習した単元を、生徒が自主的に読むことの習慣化を試みる。
大阪桐蔭高等学校教諭 大東範行
A4判たて,5ページ
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