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[イタリア]マクシミアヌスの別荘遺跡

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公開日:2006年10月25日
[イタリア]マクシミアヌスの別荘遺跡

[イタリア写真資料]マクシミアヌスの別荘遺跡のモザイク、撮影年月日:2005年3月26日、撮影場所:シチリア州・ピアッツァ・アルメリーナ。(1)アグリジェント東方約60kmの内陸に4世紀の初頭、ローマ帝国の「西の正帝」マクシミアヌスが建てた3500㎡に及ぶ豪壮な別荘の遺跡があり、全室の床が見事なモザイクで飾られていることで知られる。(2)アスレティックルームの床に描かれたモザイク画。生活感やユーモア感覚に満ちたものである。健康維持のための運動重視など、現代に通ずるものも感じられ、興味深い。(3)ベッドルームの床に描かれたモザイク画。(4)この別荘の主人マクシミアヌスは軍人皇帝として知られ、そのためかモザイク画にも戦闘や狩りの場面を描いたものが多い。これは猛獣狩りの場面で、リアルで迫力あるものである。(5)この別荘には大小40室があったことがわかっている。これは浴室に接している脱衣室であるが、このようにほぼ完全な形で残っているものもある。上部の覆いは、近年遺跡保護のため設けられたもの。(6)この遺跡は12世紀ごろに起こった大規模な山崩れによって埋没し、本格的な発掘調査が始まったのは20世紀初頭で、現在も続けられている。頑丈な隔壁を除き、支柱や屋根などはほとんど失われているが、このように復元も進められている。

神奈川県 野町亘

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