[イタリア写真資料]パラティーナ礼拝堂、撮影年月日:2005年3月23日、撮影場所:シチリア州・パレルモ。(1)パレルモ観光最大のハイライトとされるノルマン王宮の「パラティーナ礼拝堂」。壁面やアーチを飾る宗教画は全てモザイクで構成されていて、まさに息を呑む豪華絢爛さである。(2)パラティーナ礼拝堂、上の円蓋付近、「天使に囲まれた全能の神キリスト」のモザイク。「シチリア・ノルマン様式」最高の傑作とされるこの大聖堂は12世紀の創建。11世紀末のイスラム・ピザンチン文化の影響を現代に伝える貴重な文化遺産である。(3)パラティーナ礼拝堂の壁面やアーチ部分の拡大。モザイクという一見不便な素材を用いながら、いかに精緻な描写を行っているかがわかる。
(4)パラティーナ礼拝堂の外側はアラブ様式の中庭に面しているが、その壁面もこのような宗教画で飾られている。これらも全てモザイクで表現したものである。
神奈川県 野町亘