[イタリア写真資料]世界遺産のマテーラ「サッシ地区」、撮影年月日:2005年3月20日、撮影場所:バジリカータ州・マテーラ。(1)世界遺産に登録されているマテーラ「サッシ地区」の洞窟住宅跡。このような廃墟然とした異様な情景が丘陵全体に広がっている。(2)これらの住居は掘削容易な凝灰岩の土地を掘り進めて作ったもので、15世紀ごろから一般市民が住み着き、ひとつの文化を形成してきた。世界遺産登録を機に、行政の応援で再び住居として活用しようとの機運があり、そのための工事も行われている。(3)マテーラ、サッシ地区の中心部に位置する現役の教会。自然の岩石を掘りぬいて作ったものであることが見て取れる。(4)サッシ地区の周辺に広がる凝灰岩のようす。その昔住居を作ろうとした跡なども見られる。凝灰岩は掘削容易で、崩落することが少なく、たまった水を岩石自体が吸収するなど、住居としての利点が多かった。
神奈川県 野町亘